ベルギーGPが将来、ニュルブルクリンクのドイツGPと交互に隔年開催を行う可能性を検討していることがわかった。
ロイターによると、今年のベルギーGPは、約300万ユーロの損失を出す見込みであり、2012年で現在の開催契約が切れた後にどうするのか、現在検討が行われているという。
「我々はあまりにも多額の赤字を抱えており、それに対応する必要がある。そういった事実を基に、エクレストンとの話し合いを行っている」とベルギーGP会長のエティエンヌ・ダビニョンはコメントしている。
「これは構造的な赤字であると我々は承知している」
「これは(世界的経済)危機などによるものだとは言えない。レースの費用の影響で価格が決まり、それで呼び込める範囲では、必要な数字に到達することができない」
「現実的にはふたつの要素がある。2012年は契約下にあり、2010年はスケジュールに載っている。2012年の後のオーガナイズの仕方に関し何をするのか、しないのかが、議論の一部となっている」
「現時点では不確定な問題が多数ある。ドイツグランプリはホッケンハイムで行われることになっているが、ホッケンハイムは開催しないと言っている。我々が交互開催の一戦をオーガナイズできるのであれば、やってみるべきなのではないか?」
現在ドイツGPはニュルブルクリンクとホッケンハイムで交互に開催しており、2010年はホッケンハイムで開催される予定となっている。ホッケンハイムでのドイツGPは地方議会がほとんどの資金を出してきたが、その議会が、多額の赤字が出るとして、今後グランプリへのサポートを行うことはできないと主張している。これを考慮し、ベルギーGP側は、ニュルブルクリンクとスパで交互に開催するという案を検討している。
「費用がかかりすぎて――彼(エクレストン)にとってではなく我々にとってだが――F1レースを毎年できないというのであれば、うまい代替案はどういうものなのか? そしてそういう代替案はあるのか?」
「ニュルブルクリンクが関心を持つかどうかは分からないが、もし、たとえば彼らと交互開催ができるなら、我々はF1を見に来るファンを確保でき、収入を増すことができ、赤字を減らすことができる」
