F1第13戦ベルギーGPの決勝は、マクラーレンのルイス・ハミルトンがトップチェッカーを受け、今季3勝目を飾った。BMWザウバーの小林可夢偉は8位に入りポイントを獲得。HRTの山本左近も20位完走を果たした。
決勝を迎えた日曜日のスパ・フランコルシャンは、この日も曇り空と晴れ間が同居する微妙なコンディションとなったが路面はほぼ乾ききった状態でスタート時刻の午後2時を迎えた。
気温は16度、路面温度20度、湿度は63%でレース開始から10分過ぎにはやはり雨が降り出すとの予報が出されている。BMWザウバーのペドロ・デ・ラ・ロサはエンジン交換を行ったために最後尾グリッドに下がっている。
直前のフォーメーションラップで早くも雨粒が落ち始めるなか、レースは1周目から混乱をきたす。スタートでポールのマーク・ウエーバーが失速し、2番手ハミルトンがトップに浮上、マクラーレンはジェンソン・バトンも3番手にアップした。後方でもポジションが入り乱れるなか、今度は最終コーナーでトップ以下多くのマシンが濡れた路面に乗ってオーバーランしてしまい、ここでルーベンス・バリチェロがフェルナンド・アロンソに追突してしまう。これでレースは早くもセーフティカーが導入されることになった。
レースは4周目から再開。直後の1コーナーでベッテルが3番手へ上がり、オーダーはハミルトン、バトンのマクラーレンが1-2。以下セバスチャン・ベッテル、ロバート・クビカ、ウエーバー、フェリペ・マッサ、エイドリアン・スーティルと続き、セーフティカー導入の間にタイヤを交換を行った可夢偉も13番手へとポジションを上げている。
トップのハミルトンはレース再開後も順調に周回を重ねリードを築いていく。逆に2番手バトンは序盤に負ったフロントウイングのダメージによって思うようにペースが上がらず、3番手ベッテルからの追い上げを受ける。16周目に入ると最終コーナーを前に両者は接近、するとベッテルがマクラーレンに追突してしまいバトンはマシンをストップ。ベッテルも直後にピットインを行い再走を果たしたものの、その後にドライブスルーペナルティを受けて大きく順位を下げることになった。
レースは20周目が過ぎ、トップは依然ハミルトン。バトンの脱落で2番手に上がったクビカはハミルトンから早くも11秒近い差をつけられており、3番手を走るウエーバーがしっかりとクビカをマークする。その後、スーティルを皮切りに上位陣が次々と1回目のピットインを行うが、ここでは目立った順位変動は起こらなかった。
26周目、ベッテルがビタントニオ・リウッツィとの接触で左リヤタイヤをバーストさせてしまい、スローダウンを余儀なくされた。ベッテルはなんとかピットまでたどり着き再びコースに復帰している。
レースはハミルトンが完全に主導権を握り早くもコントロールモードとなる。しかし、34周目を迎えたところでスパに再び雨が落ち始め、レースはまたも混乱状態に陥ってしまう。
ここではハミルトン、クビカ、ウエーバー、マッサのトップ4がコースに留まったが直後に雨が本格的に降り出してしまい、ハミルトンはコースオフしてあわやリタイアという状況に追い込まれる。クビカ以下の3人もスローダウンしていくなか、5番手スーティル以下のマシンはピットに向かい多くが浅溝のインターミディエイトタイヤを履いてレースに復帰する。一方、トップ4のマシンは1周遅れでタイヤ交換のためにピットに向かうが、ここでクビカが停止位置をオーバーするミスを冒してしまい、結果ウエーバーが2番手に浮上。ただ、スーティル以下のマシンもトップ4を逆転するには至らず、そのままのオーダーでレースは終盤へと向かった。
終盤、38周目にアロンソが単独スピンからクラッシュしてコース上にストップしたため2度目のセーフティカーが導入される。しかし41周目のリスタートを危なげなく決めたハミルトンはそのまま逃げ切ってトップでチェッカー。混乱のスパを制し、今季3勝目とともにポイントリーダーに浮上した。2位ウエーバー、3位にはクビカが入り、以下マッサ、スーティル、ニコ・ロズベルグ、ミハエル・シューマッハーとなり、小林可夢偉も8位に入って2戦連続のポイントを獲得した。
