フェラーリのフェリペ・マッサ担当エンジニア、ロブ・スメドレーと、同チームでタイヤエンジニアを務める浜島裕英氏が、7日夜に行われたトークイベントに参加し、今週末のF1第15戦日本グランプリへの展望を語った。
前戦韓国GPを終えた段階でフェラーリは、フェルナンド・アロンソがドライバーズランキング2位をキープし、チームもランキング2位につけている。ただ、アロンソと首位ベッテルの差は現在77P。コンストラクターズでも首位レッドブルとの差は118Pまで拡大しており、3位のメルセデスが1P差で後方に続いている。
昨年の日本グランプリでは、マッサが約2年ぶりとなる表彰台を獲得している。ただ、マッサ担当エンジニアのスメドレーは、今年もマッサの活躍を願いつつ、メルセデスにポイントで追い抜かれないことを目標に掲げた。
「鈴鹿では、ハイスピードコーナーが続くS字区間あたりはマシンに合っていると思うけど、トラクションを必要とする区間はあまり合っていないかもしれない。今週末の目標としてはコンストラクターズ選手権で2位をキープすることを目指すよ」
「昨年はフェリペにとって久しぶりの表彰台だった。今年も表彰台に乗れたらいいね」
タイヤエンジニアの浜島氏は、鈴鹿のタイヤに厳しい特性を挙げて次のように語っている。
「今週末の鈴鹿は世界で一番タイヤに厳しいサーキットなので、(タイヤに)何事もないことを祈っています」
また浜島氏は、東京-名古屋間の新幹線の平均時速と、鈴鹿の予選での平均時速が220~235km/hと近いことを例にとり、「それを支えるのはタイヤなので、ぜひみなさんタイヤも応援してあげて下さい。ピレリのタイヤが頑張らないと我々もフィニッシュラインを踏めませんからね。応援よろしくお願いします」とコメントした。