フォース・インディアが新車VJM03の初テストを終了、エイドリアン・スーティルは、マシンの速さに満足しており、バランスもなかなかいいと述べた。
フォース・インディアは、先週のヘレステストで初めてVJM03の本格的なテストを開始した。テスト初日の10日はビタントニオ・リウッツィが走行を担当。ほぼ終日にわたってウエットコンディションだったものの、リウッツィはシステムチェックから始めて71周をトラブルなく走行、ドライ時にマークした1分24秒968で10人中7番手となった。
11日はドライコンディションとなり、リウッツィは空力開発、タイヤ比較などに取り組み、80周を走行、1分20秒754で5番手となっている。
スーティルが登場した12日は、セッション開始1時間後から激しい雨が降り始め、その後はずっとウエットコンディションに。スーティルはシステムチェック、ロングラン、セッティング評価などに取り組んだものの、セッション終了90分前に電気系のトラブルでマシンがストップ、計48周の走行をするにとどまった。ベストタイムはドライ時にマークした1分21秒428で、全体の3番手だった。
最終日13日も引き続きスーティルが担当。この日は昼前ぐらいからドライコンディションとなり、システムチェック、セッティング評価、タイヤ比較などに取り組み、スーティルは84周を走行、1分20秒180で2番手となっている。
「マシンはよく、いいスタート地点に立っていると思う。マシンの全体的なスピードにもとても満足している」とスーティルは3日目の走行を終えた後に述べている。
テスト最終日を終えた後にもスーティルは前向きな感想を述べた
「ようやく本格的に走行することができた。新車でできる限りの走行経験を積むことを目標に走った。セッティングはすでにうまくいっており、マシンバランスもそこそこいい状態だ。ロングランを2回やってみた。序盤にはいいタイムが出たけれど、その後周回を重ねていくうちにタイヤのパフォーマンスが落ちてしまったので、タイヤをセーブすることが重要になりそうだ。特にタイムを出しにはいかず、来週のプログラムに向けてフィードバックするために現段階での情報をできるだけ集めようとして走った」