エイドリアン・スーティルは、ミハエル・シューマッハーに代わってメルセデスGPに加入するのではとのうわさを否定した。
今季F1に復帰したシューマッハーが期待ほどの結果を残せていないとして、メルセデスとの3年契約を途中で打ち切るのではないかとの推測が一部でなされている。このうわさをメルセデスもシューマッハーも否定しているが、もしシューマッハーが再度引退することを決めたなら、その後任はスーティルになるとのうわさまで出てきている。
しかしスーティルはこれを否定したとitv.comが伝えた。
「そのうわさに真実はない」というスーティルのコメントをDaily Mail紙が報じている。
「ミハエルは少なくともあと1年は残るだろう。彼は3年契約を結んでいる。そういうことだ」
「もちろん将来メルセデスで走れたら素晴らしいと思う。でも今はまだ早い。単なるうわさだよ」
スーティルは、シューマッハーには長いブランクがあり、メルセデスのマシンのペースがさほどよくはないことを考えれば、シューマッハーは今年素晴らしい仕事をしているといえると述べている。
「皆、3年前の引退時のパフォーマンスを見せることを彼に期待している。でもF1でそれは無理だ」
「状況は変わるし、3年のブランクの後に復帰するのは簡単なことじゃない」
「マシンにも今のところ勝てる力はない」
「チームメイト(のニコ・ロズベルグ)と比較してみるといい」
「彼は(チームメイトと)近いところにおり、よくなってきている。だからカムバックは失敗ではなかったと言っていいと思う」
フォース・インディアはスーティルの残留を強く望んでいるといわれているが、スーティルの来季チームはまだ明らかになっておらず、ルノーへの移籍もうわさされている。スーティルは、2011年のプランはまだ発表できる段階ではないと述べている。
「正しい判断を確実に行いたいだけだ。(来年)どこで走るかは言えないよ」
「4週間前に決断を下すつもりだったけれど、難しいね」