F1オーストラリアGPで7位に入賞したエイドリアン・スーティルのパフォーマンスに、パドックから驚きと称賛の声が挙がっている。
スーティルは、2011年の傷害事件を機にF1のシートを一旦は失ったが、一年間の浪人生活を経て、今シーズンの開幕直前にフォース・インディアから復帰を果たした。
彼は、わずか3日間のテストだけで、メルボルンの復帰初戦に挑むことになったが、決勝では12番手スタートながら2ストップ作戦を遂行し、キャリア初のラップリーダーに立つなど力強いパフォーマンスを披露した。
「スーティルのパフォーマンスは同郷のミハエル・シューマッハーが復帰3シーズンで示した何よりも説得力があった」と、インディペンデント紙のデビッド・トレメインがレポートしたと、Motorsport.comが伝えている。
また、ドイツのAuto Motor und Sportは、結果こそタイヤ戦略の限界で7位に後退したスーティルについて、「これほどうまくやったのには驚いた」と、伝えている。
「ピットボードのP1を見た時には、かなりの印象を受けた」
一方でチーム副代表のボブ・ファーンリーは、それほど驚かなかった主張している。
「テスト中に分析していれば、そんなことは約束できただろう」
結局スーティルは7位フィニッシュとなったが、結果には彼自身満足している。
「3週間前はコクピットにさえ座れず、3日間バルセロナでテストしたということだけを考えれば、それ以上は望めないよ」