GTアソシエイションは22日、2010年のスーパーGT年間エントリーリストを発表した。GT500クラスはこれでほぼ陣容が確定。GT300クラスも多くの陣容が明らかになった。

　GT500クラスは、これまでも報じてきたホンダ勢、ニッサン勢のドライバーに続き、レクサス勢のドライバーもこれでほぼ確定したと見ていいだろう。チャンピオン脇阪寿一／アンドレ・ロッテラーをはじめ、レクサス勢は2009年のドライバーラインナップから変わらないことが明らかになった。

　今回は車名も明らかになっているが、昨年から変化しているのはホンダ勢が“NSX”が“HSV-010”になったこと、18号車が“ウィダーHSV-010”という車名になったことの他、35号車クラフトが“MJ KRAFT SC430”という車名になった。これまでチームルマン等のスポンサーを務めてきた、プラネックスグループのFX取引会社であるMJ株式会社が思い浮かぶが、詳細は不明だ。

　GT300クラスは、今年も顔ぶれ豊かな25台が名を連ねることとなった。2号車紫電は、新たにポルシェカップ等で活躍した濱口弘がドライバーに。GT500からフィールドを移したハセミモータースポーツはフェアレディZを星野一樹／柳田真孝のふたりに委ねる。5号車TEAMマッハは、新たにマシンをスイッチし、ヴィーマック408Rが“新マッハ号”に。408Rを良く知る黒澤治樹が加入した。7号車RE雨宮は昨年から不変の体制で臨む。9号車は、“新痛車”のポルシェがエントリ−。リストには昨年ファンからの支持を集めた番場琢の名が掲載されている。

　今年も2台をエントリーしたJIMGAINERは、11号車のドライバーは確定しているものの、もう1台は不明。タイヤをダンロップにスイッチした。王者RPバンドウは、ドライバーが未確定となっている。また、25号車がGTに復活したのも目新しいところ。土屋武士が自身のチーム、SAMURAIを率いて都筑晶裕と組んでいる。

　26号車タイサンには、新たにFCJ等で活躍してきたイゴール・スシュコが加入。チネチッタがスポンサーに就いたようだ。また、新たに山岸大のLMP MOTORSPORTは、フェラーリF430を獲得しているのが注目。31号車aprは、すでに松浦孝亮が確定しているものの、エントリーリストはTBNに。昨年3戦2勝を挙げたHANKOOK PORSCHEは不動のコンビが保たれた。

　ARTA Garaiyaは今年も不変の新田守男／高木真一／ガライヤ／ミシュランの組み合わせ。46号車MOLAは、フェアレディZの名があるものの、ドライバーは不明。R&DスポーツのレガシィもドライバーはTBNとなっている。66号車アストンマーチン・バンテージは、今年がGTデビュー。すでにテストを重ねており、開幕のポテンシャルに注目が集まる。74号車aprのカローラは井口卓人／国本雄資のコンビが継続する模様。

　86号車〜88号車と3台が揃うJLOCは、今年は全車がガイヤルドに。ドライバーの組み合わせは不明だ。また、既報のとおりタイヤがハンコックに変更。ハンコックは初音ミク×GSRポルシェをはじめ、5台供給に勢力を拡大している。

　澤圭太とTakamori.comが組む東名スポーツのポルシェは、昨年澤が乗り込んだS耐ポルシェ同様360番にゼッケン変更。また、大注目となるシンガポールのサンダー・アジア・レーシングがついにエントリーリストに名を連ねた。鈴鹿合同テストには登場する予定はないが、いつから日本デビューを果たすのか注目が集まるところ。666号車ヴィーマックは、山下潤一郎と周防彰悟のコンビが継続。タイヤはクムホからヨコハマに変更されるようだ。

　まだこのエントリーはすべて確定ではないものの、気になるのは昨年のシリーズを沸かせた81号車ダイシンや、52号車シフトの名前が無いところ。ただし、これからリストに加わる可能性もあり、開幕戦鈴鹿までにまたリストが変化することもありそうだ。