11日、マレーシアのセパン・サーキットで、2014年からスーパーGT500クラスに投入されるニッサンGT-RニスモGT500、レクサスLF-CCをベースとしたテスト車両の2台、09年規定のEpson HSV-010という3台がテストを開始した。

 マレーシアでのスーパーGT公式戦は2014年は予定されていないものの、来季10月に公式戦が予定されているタイのブリーラム・ユナイテッド・インターナショナルサーキットは現在建設中ということもあり、11日から3台のGT500車両がセパンに運び込まれ、テストがスタートした。

 今回はタイヤメーカーが中心のテストで、ニッサンGT-RニスモGT500はミシュランタイヤを装着。柳田真孝とロニー・クインタレッリのふたりがステアリングを握った。マレーシアに渡ったGT-Rは大きな変化はなく、小さなトラブルはあったものの、酷暑のサーキットでは必須のエアコンも使用しながら、積極的に周回を重ねた。

 一方、レクサスLF-CCをベースとしたテスト車両はTRDがオペレート。GT500の各チームのエンジニアが見守る中、立川祐路、石浦宏明、中嶋一貴という3人が交代でドライブした。マシンはボンネットのエアアウトレットにスプリッターが装着されるなど、国内とは若干異なる形状に。レクサスはブリヂストンタイヤを装着しての走行だった。

 唯一、今季まで使用された09規定の車両を持ち込んだのはEpson NAKAJIMA RACING。主にダンロップタイヤのテストということもあり、「いろんなものを試しました。僕たちが今まで調子が上がらなかった原因も見えたと思います(中嶋大祐)」とさまざまなトライを重ねながらの周回となった。

 今回のセパンテストは11日〜12日、14日〜15日と長丁場。初日も9時〜12時、13時〜15時と長い時間でテストが行われ、各陣営でメニューをこなしながらピットイン〜アウトを繰り返していった。しかし、午後のセッションは15時40分過ぎにサーキットにスコールが降り注いだため、ここでEpson HSV-010は走行を中止。14年規定の2台は、雨が小降りになった後、ウエットタイヤでテストを行っている。

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