2010年にF1デビューを果たすことが決定したブルーノ・セナが、目標は単にF1デビューするだけでなく、ワールドチャンピオンになることだと語った。
カンポス・メタと2010年の契約を結んだセナは、来季はチームからのサラリーは支払われず、個人スポンサーから得られる収入のみでやっていくことになる。ロス・ブラウンやサー・フランク・ウイリアムズは、故アイルソン・セナの甥であるブルーノに対して、過度な注目、プレッシャー、期待がかけられることを懸念しているが、ブルーノ自身は自分自身の力で自らの力を証明したいと決意を固めている。
「近いうちに、誰もが僕のことを、叔父の名字ではなく、ブルーノという名前で覚えてくれるよう願っている」とセナは言う。
「そういうことを受け入れてやっていくことを学んだし、スポンサーを見つけたり交渉先を見つけたりするきっかけにおいては確かに役立ったけれど、ひとりのドライバーとしてやっていくには、純粋に才能を持ち合わせていなければならない。僕は自分の新しいチームのためにポイントをあげ、(カンポスが)新規チームの中のベストになるための手助けをしたい。長期的には、F1世界チャンピオンになりたいと考えている。F1に参戦するだけでは十分ではない」
「僕には給料は支払われないが、個人スポンサーを持つことは許されている。僕はエイドリアン(・カンポス、チームボス)を心から信頼しているからこそ、今ここにいる。僕はフェラーリ以外の全チームと話をし、ほとんどすべてのチームから、スポンサーシップとして500万ユーロの金を持ち込むことを要求された。最終的にはカンポスと合意に達した。彼らが僕を信頼してくれたからであり、彼らは僕の名前はチームがスポンサーを得る助けになると考えている」
セナと1年契約を結んだカンポスは、セナが本当の力を発揮するのはこれからだとして期待を表している。
「数年前、私はGP2のチームで彼と契約したいと思ったことがあった」とカンポスはスペインの通信社EFEに対してコメントした。
「彼は経験がほとんどなかったにもかかわらず、ホンダに乗って(ジェンソン・)バトンと比べて遜色ないタイムで走行した」
「彼はGP2でシリーズ2位となった。誰にでもできることではない。今のドライバーたちは1,200とか1,300ものレースを経て(F1に)到達する。ブルーノはせいぜい200レースだ。ブルーノのベストパフォーマンスが見られるのはこれからだ」
