WRC世界ラリー選手権でチャンピオンシップをリードするセバスチャン・オジエが、今季末にレースデビューを予定しているベントレー・コンチネンタルGT3をテストすることになりそうだ。
ラリー界でトップドライバーに成長したオジエは、F1モナコGPのサポートレースとして開催されたポルシェ・モービル1・スーパーカップで13位フィニッシュ。再びサーキットレースへの参戦を希望しており、イギリスGPのサポートで行われるポルシェカップにも参戦を計画していた。
今回、オジエのポルシェカップ参戦は実現しなかったが、フォルクスワーゲン・モータースポーツ代表のヨス・カピートは、オジエの今後のサーキットレース参戦に向け、テスト開始目前のベントレー・コンチネンタルGT3のテストを認める考えを示した。
「この件に関してはオープンだ。WRCが彼と我々にとって最も重要なことは間違いないが、余裕があるならば何か他のことをするのは問題ないんじゃないか? ポルシェ・スーパーカップに出場するのと同様に、ベントレーはフォルクスワーゲングループの一員なんだ。ドライバーが違うことに挑戦するならば、それはプロモーションにも良いだろう」とカピート。
また、オジエはそれに付け加え、「最初はほんの冗談から始まったんだ。でも、本当に実現したら嬉しいよね」と語った。
「僕はラリーを愛している。でも、同様に他のいろんなことに挑戦するのも大好きなんだ。僕はまだサーキットレースで満足できていない。両方で満足できれば完璧だよね」
ベントレー・コンチネンタルGT3は、市販の高級スポーツクーペ、コンチネンタルをベースに製作される市販GT3車両で、2013年にフルテストプログラムを開始する予定だ。