全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第7戦鈴鹿は予選が行われ、翌日のレース1のポールポジションをロイック・デュバル(DOCOMO DANDELION)が、レース2のポールポジションをジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(Mobil1 IMPUL)が獲得した。両レースともタイトル争いの上位が前方グリッドにひしめき、激戦必至のグリッドとなっている。
Q1:
午前に行われた1時間のフリー走行の後、14時からスタートしたフォーミュラ・ニッポンのノックアウト予選。今回の決勝はレース1、レース2と分かれていることから、今回の予選ではQ1の結果でレース1のグリッドを、Q2、Q3の結果でレース2のグリッドが決定するシステム。それだけに、Q1では「Q2進出だけを考えれば良い」というセッションではなくなった。
そのこともあってか、Q1開始早々からまずは一発のタイムをマークしていく。各車一度アタックを終えた時点でトップタイムをマークしたのはジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(Mobil1 IMPUL)。次いでロイック・デュバル(DOCOMO DANDELION)、小暮卓史(NAKAJIMA)、アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S)と続く。タイトル争いの上位陣がさっそくタイムシートの上位を占めてきた。
レース1の予選を占う今回のQ1では、多くのマシンが2回目のアタックでニュータイヤを下ろしてくることに。セッションが残り7分を切ったところで各車がコースイン、2回目のアタックが始まった。しかし、直後トラブルが発生したか、井口卓人(DELIZIEFOLLIE/CERUMO・INGING)のマシンがダンロップコーナー先の東コースショートカットでストップ。井口は1回目のタイムがQ1のタイムとなってしまう。
チェッカー周、多くのマシンが自己ベストを塗り替えていく中、レース1のポールポジションを奪ったのはデュバル! 次いでオリベイラ、ロッテラー、小暮と続く非常に楽しみなトップ4に。5番手に山本尚貴(NAKAJIMA)、6番手に伊沢拓也(DOCOMO DANDELION)が続いた。Q1でノックアウトとなったのは井出有治(MOTUL 無限)、平中克幸(KCMG)、井口となっている。
Q2:
10分間のインターバルを置いてスタートしたQ2。ここからは翌日のレース2におけるグリッドが決定していくことになる。通常の予選Q2では多くのマシンがピットにステイしていたが、今回は石浦宏明(Team LeMans)、松田次生(KONDO RACING)の2台がいったんコースイン。その後、それ以外のマシンがコースインしていく展開となった。
チェッカーに向け各車アタックを敢行していく中で、トップでQ3進出を果たしたのは小暮! 次いでロッテラー、山本というトップ3という結果に。一方、Q2でノックアウトとなったのは平手晃平(Mobil1 IMPUL)、石浦、松田、ケイ・コッツォリーノ(Team LeMans)という結果に。逆転タイトルを狙う平手にとっては苦しい結果となった。
Q3:
いよいよレース2のポールポジションが決まるQ3。前戦オートポリスではロッテラーのスピンにより赤旗修了という結果となったが、今回のQ3でもコースオープンからしばらくは各車コースインせず。コースオープン2分後、DOCOMO DANDELIONのふたり、そしてそれを見たかのようにPETRONAS TOM'Sのふたりがコースに入っていった。その他のマシンは、これまでどおり残り7分というところでコースに向かう。
チェッカー間際のせめぎ合いの中、まずタイムを出してきたのはデュバル。しかしそれを小暮が上回ってくる。さらに、小暮の援軍とばかりに山本が2番手に続く。しかし、そこからさらに上を行ったのはオリベイラ! コンマ2秒差の中に5台がひしめく熾烈きわまりないバトルの中、オリベイラが見事予選を制し、レース2のポールポジションを獲得。次いで小暮、3番手に山本という結果に。4番手にデュバル、5番手にロッテラーという結果となった。
今回の予選の結果、レース1、2のポールポジションポイントとしてデュバル、オリベイラが1点ずつを加算。決勝を前にオリベイラ37点、ロッテラー36点、小暮31点、デュバル29点というランキングになっている。
