今週、F1ストラテジーグループおよび世界モータースポーツ評議会の会合が行われ、2015年に向けいくつかのF1レギュレーションを変更するプランが明らかになった。
23日、FIAは、2015年F1ではタイヤウォーマーの使用を禁止する意向であることを発表した。
タイヤウォーマー廃止については以前にも提案されたことがあるが、その際にはドライバーたちが冷えたタイヤで走行するのは危険であると主張したため、実現しなかった。
しかし2015年F1では「タイヤを温めるデバイスはすべて禁止される」とFIAは発表した。
ピレリのモータースポーツディレクター、ポール・ヘンベリーは、前回タイヤウォーマー禁止の提案が出た2012年に、十分な準備期間があれば対処できると述べていた。
「過去にこの問題を話し合おうとした時には、ドライバーたちは安全上の問題が発生すると感じ、懸念を表す傾向にあった」とヘンベリー。
「我々の立場から言うと、対処することは可能だが時間が必要だ。コンパウンドが完全に変わってしまうからだ」
FIAはその他にも2015年の規則変更案を発表している。
「チームは今後、コンストラクターとみなされるためにサスペンションとブレーキダクトをデザインし製造する必要はない」と声明に記されており、これはコスト削減のための措置であると考えられる。
水曜に行われたF1ストラテジーグループ会合では、コスト削減およびコストコントロール規則を2015年1月に導入するため、2014年6月の世界モータースポーツ評議会会合にこれを提出することで合意している。
また、FIAは、2015年にはマシン最低重量を10kg増やし701kgにすることを明らかにした。
今年のF1では昨年より重いパワーユニットを搭載することになり、多くのチームはマシンとドライバーの合計を決められた最低重量に近づけるのに苦労し、体重が重いドライバーには不利な状況であるとの問題点が昨年から指摘されている。
さらに、2015年には、安全上の理由からシャシーのフロント部が急勾配となっていてはならないとの記載もなされていた。
これらの規則変更は、F1コミッションでの合意を得た後に正式に決定する。