メルセデスが今シーズン仕様のマシンでピレリとタイヤテストを行なっていた問題はいまだ解決をみていないものの、モナコGPでのニコ・ロズベルグの優勝が確定した。
メルセデスは、スペインGP終了後にピレリと3日間に及ぶタイヤテストを行い、今シーズン仕様のマシンで1000kmにも及ぶ距離を走行した。ただ、モナコGPの決勝レースを前にこの件が明るみに出たことで、フェラーリやレッドブルがFIAへ抗議文を提出するなど余波が広がっている。
レーススチュワードは、この問題がレギュレーション違反なのか否かを調査するため、モナコGPの決勝レース後にピレリを含めこの問題に関係するすべてのチームの責任者と面談を行った。
その結果、タイヤテストの問題に関しては結論が下されなかったものの、FIAはモナコGPの結果を正式に発表し、これによりロズベルグの優勝が確定することとなった。
とはいえ、タイヤテストの問題が解決をみたわけではなく、モナコGPのスチュワードはこの問題に関する決定権が自らにはないと判断すると見られている。その場合、このテスト問題に関する議論は、次回のFIAモータースポーツ評議会まで延期されることとなる。