F1ドイツGPの決勝で、脱輪したタイヤの直撃を受けたカメラクルーは、意識こそあるものの、現在は近くの病院に搬送され治療を受けていることが分かった。
このアクシデントは、レース序盤の8周目にピットレーンで起きた。暫定2番手につけていたマーク・ウエーバーのピットストップ1回目の作業時に、右リヤタイヤが完全にはまりきっていない状態にもかかわらず、ウエーバーのマシンがピットを離れてしまった。
この時、レッドブルの右リヤタイヤを担当するクルーは、タイヤの装着に手間取り、ホイール自体は完全に装着されていなかった。しかし、フロントジャッキマンは通常の流れでジャッキを降ろしウエーバーのマシンが発進。直後、マシンから右リヤタイヤが外れ、ピットレーンを転がったタイヤは、メルセデスのピット前にいたカメラクルーを後方から直撃するかたちとなった。
タイヤの直撃を受けたカメラクルーのポール・アレンは、その場ではね飛ばされてしまったが、意識はあったとされている。彼はすぐにサーキットの医療センターに運ばれると、その後ヘリコプターで近くのコブレンツ病院へ搬送されている。
FIAが発行した声明には、次のように記されている。
「彼はサーキットの医療センターで処置を受けた後、ヘリコプターでコブレンツ病院に搬送された」
「イギリス人は、そこでの観察下に置かれている。病院からの詳しい情報があれば、すぐにお知らせする」