メルセデス・ベンツの親会社ダイムラーAGは、FIAが偽証に関してマクラーレンとルイス・ハミルトンに不当な厳罰を科した場合、同社はF1から去る可能性があると示唆した。
マクラーレンは、国際スポーツ法典第151c条違反で、29日の世界モータースポーツ評議会(WMSC)のヒアリングに召喚されている。オーストラリアGPのヤルノ・トゥルーリの追い越しに関して偽証を行ったことが発覚、すでに同GPのリザルトからの除外というペナルティは受けているものの、WMSCよりマクラーレンにさらなる処罰が下る可能性もある。
バーレーンにおいて、メルセデス・ベンツ・モータースポーツのバイスプレジデント、ノルベルト・ハウグは、F1活動を今後も継続すると再度強調したが、親会社ダイムラーAGのCEO、ディーター・ツェッチェは、今後の活動については保証できないとほのめかしている。
「FIAによって不当な処罰が下されることで、状況が変化するならば、我々は活動について検討する可能性がある」とツェッチェは、ドイツのフォーカス誌でのインタビューで明かしている。
WMSCヒアリングの2日前にあたる今週月曜、ダイムラーの執行委員会が会合を持ち、F1からの撤退を議題にする予定であると見られていた。スパイ事件からわずか2年後の不祥事に、メルセデスは強い不快感を覚えているといわれている。
