今季でAGRとの契約が完了するダニカ・パトリックは、NASCARのスチュワートハース・レーシングを8月31日に訪れている。2010年に関してはAGR残留、IRL参戦はほぼ間違いなしと見られているダニカだが、将来的にはNASCAR参戦を考えているようだ。『スポーティングニュース』のリード・スペンサーがレポートしている。

 ダニカがチームを訪問するのは7月に続いてのこと(下記関連ニュースを参照)。スチュワートハースの共同オーナー、トニー・スチュワートによれば、ダニカの相談役としてNASCAR転向の可能性について話をしているという。
「彼女の手助けをしている。我々のところへは、色々なアドバイスを求めてやってきている。私が同じような移り変わりを経験していること、そしてお互いをよく知っているから相談に来てくれるのだと思う。じっくりと話し合いもしている」とアトランタ・モータースピードウェイで語っている。

「とてもいい時間だった。もちろん、彼女がたくさんのNASCARチームと話し合いをしていることも知っている。彼女自身、何ができるか、何をしたいのかを検討しているところであろう。
 彼女にとって役に立つ存在になれれば光栄だし、会うことをとても楽しみにしている。きっと、彼女がここ(NASCAR)に来るならば、成功するだろうし、NASCARにとっても素晴らしい、印象的な出来事になると思う」

 スチュワートは、この一連の行動が、彼女にとってIRLでの契約を有利にするためのものではないと信じ、ダニカが本心からNASCARに挑戦をしたいと思っているという。
「彼女は私の目を見て『うわぁ、これは私がやりたかったことだ。一生懸命やらないといけないだろうけど、すごくやりがいがありそう』と言っていた。彼女は簡単に物事が進むという間違ったアイディアを持ってはいないはずだ。真剣にやりたがっている」

 スチュワートが言うには、ネイションワイドシリーズがストックカーレーシングでの可能性を見極めるのにいいシリーズであるというが、スチュワートハースはネイションワイドへの参戦プログラムはない。さらには、2010年にスプリントカップシリーズへの3台目のエントリーをする意向もないという。
「彼女は転向への可能性、その方法を考えているようだ。IRLとの契約を考えつつも、スムーズな転向方法を考えているのだと思う。いきなり、IRLとの関係を断ち切ってNASCARへジャンプしてくるような乱暴な人間ではないと思う」

 ダニカは8月下旬、IRL第14戦インフィニオンでのレースウイークにAGRとの契約が切れる2010年以降について「結局のところ、知らない悪魔よりは知っている悪魔の方がまし」(英語の言い回しで「初対面の人(もの)とのやり取りよりは、嫌な相手だとしても相手のことを知っている方が取引がうまくいく」という意味で用いられる)と、残留を前提に動いているとコメント。「詰めの話し合いは進んでいるけど、まだ、契約書にするところまでは至っていない」と言い、AGRと少なくても2010年については契約が結ばれるだろうと見られている。

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