“F3の世界一決定戦”第59回マカオグランプリが現地時間15日にマカオ市街地のギア・サーキットで幕を開け、予選1回目でトップにつけたアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(カーリン)が暫定ポールポジションを獲得した。

 曇り空のもと、ドライコンディションで行われた初日の予選セッションは、イギリスF3の強豪、カーリンのダラーラ・フォルクスワーゲンをドライブするダ・コスタが、赤旗再開後の残り6分で、フェリックス・ロゼンクビスト(ミュッケ)を100分の2秒上回る2分13秒400をマークし、暫定ポールを手に入れた。

「最後はタイヤも少し終わりかけていたんだ。新品の時はトラフィックにつかまっていたしね。それでも、なんとか1周をまとめてトップに立てたことには満足しているよ」と、先日のF1若手ドライバーテストで印象的な走りを見せたダ・コスタは初日トップという結果を評価。予選2回目が行われる金曜日は雨が予想されているため、このままいけばダ・コスタのポール確定が濃厚な状況だ。

 一方、僅差の2番手に終わったロゼンクビストは、自身のベストラップを赤旗に遮られたと主張。その影響によるミスがなければ暫定ポールは自分が手にしていたと若干の悔しさをにじませている。3番手にはダ・コスタのチームメイトで、元WRC王者カルロス・サインツの息子、サインツJr.がロゼンクビストに1000分の1秒差で続き、4番手にフォーテックのアレックス・リン(カーリン)、5番手にはダニエル・ジュンカデッラ(プレマパワー)というトップ5となった。

 日本勢では、ペトロナス・チーム・トムスからエントリーしているマレーシア人のジャズマン・ジャファーが最上位の17番手につけ、B-Max Engineeringの山内英輝が22番手、午前中のフリー走行でクラッシュを喫したトムスの中山雄一は26番手に沈んだ。

 朝のフリー走行で赤旗となるクラッシュを喫した全日本F3王者の平川亮(RSS)は、午後に入ってもマシンの修復が終わらず、予選セッションを走れなかった。
 平川と同じく、予選の赤旗原因をつくったアンドレア・ローダのふたりは、3グリッドの降格を受ける見込みとなっている。

予選1回目タイム(トップ10)
1 A.F.ダ・コスタ カーリン(VW) 2分13秒400
2 F.ロゼンクビスト ミュッケ(メルセデス) 2分13秒420
3 C.サインツJr. カーリン(VW) 2分13秒421
4 A.リン フォーテック(メルセデス) 2分13秒718
5 D.ジュンカデッラ プレマパワー(メルセデス) 2分13秒800
6 F.ナスール カーリン(VW) 2分14秒076
7 A.シムス T-Sport(ニッサン) 2分14秒085
8 R.マルチェロ プレマパワー(メルセデス) 2分14秒266
9 F.シラーズ フォーテック(メルセデス) 2分14秒366
10 P.ウエライン ミュッケ(メルセデス) 2分14秒397
17 J.ジャファー トムス(Toyota) 2分15秒200
22 山内英輝 B-Max(Toyota) 2分16秒461
26 中山雄一a トムス(Toyota) 2分17秒705
30 平川亮 RSS(Toyota) No Time

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