マレーシアGPでセバスチャン・ベッテルがチームオーダーを守らなかった一件に関し、他のチームプリンシパルたちは、これは当事者のチームにとっては大きな問題であり、きちんとドライバーを従わせなければならないと語った。
ベッテルがチームの指示を無視してマーク・ウエーバーを追い越し、優勝を獲得したことを、レッドブルは重く受け止めており、チーム内で問題解決にあたるという声明を発表している。
この件に関してマクラーレンとロータスの各チームプリンシパルは、ドライバーよりもチームが重要であり、チーム上層部はドライバーを従わせるべきであるとコメントした。
自分のチームのドライバーがチームオーダーを守らなかった場合どうするかという質問に対してマクラーレンのボス、マーティン・ウィットマーシュは、「じっくり問題の解決に当たるしかない」と述べた。
「おそらくドライバーは契約違反の状況に自らを置くことになる。どんなドライバーであろうと、チームの方がドライバーより重要だ。それはどのチームでも同じだ」
「チームには600~700人のスタッフがいる。それを思い出させる必要がある。だがドライバーは競争心が強いものだから、簡単ではない」
ルノーのボス、エリック・ブーリエも、ひとりのドライバーよりチームの利益を優先させるべきであると語った。
「簡単なことではないが、ああいう場合は皆とじっくり話をする必要があるだろう。チームはコンストラクターズ選手権のことを考えていた。それでウエーバーとベッテルに対してポジションをキープするよう指示したのだ」
「その理由に関してきちんと話し合う必要がある」
「もちろん、マークと同様、セブが勝ちたいと思っている気持ちは理解できる。すでに選手権のことを考えているのだろう。熾烈な戦いになるのを分かっているのだ」
「だがチームプリンシパルとしては、ひとりのドライバーをはっきり優先しているのでなければ、常にチームにとってベストとなる行動をする必要がある」