パストール・マルドナドは、F1第18戦アメリカGPの週末にチームに対して度を越した批判をしてしまったことを認めた。
アメリカGPの予選でQ1敗退を喫したマルドナドは、「僕のマシンのタイヤ内圧と温度に関し(チームの)誰かが何かしていると思う」とチームからの妨害を示唆するコメントをしていた。
ただ、マルドナドは日曜日にチームとの話し合いを行った後、感情的になりすぎてしまったのだと認めた。
「時々、大きなストレスを感じる時があって、その一瞬だけで判断してしまうことがある。ただ、常に物事には背景があって、3年後に爆発することもあるんだ」とマルドナド。
「エネルギーが蓄積されて、爆発してしまったのだと思う。僕が正気を失ってそうしたことを言い始めたわけではないんだ」
「(チーム批判は)僕の間違いだった。僕は3年間彼らを尊敬してきたし、彼らも僕を尊敬してくれている」
「ただ、大きなストレスを感じることがあった。特に、僕がチームを離れるという発表があった週の間にね。おそらく一部の人たちがアプローチを変えていて、それを僕への攻撃と捉えてしまったんだ。チーム全体がそうだったわけではないよ」
「僕は彼らと友人としての関係を保ちたいと思っている。ここには大切な友達がいるし、おそらくF1の中で唯一の友人たちだろう。僕のキャリアにおける良い時期も悪い時期もともに過ごしてきたと思う」
マルドナドは、チームとの関係は良好で、外から見るよりもチームの内部はいい状態なのだと語った。
「難しいシーズンになった。今季はマシンにとても苦しみ、多くのことが僕のクルマに発生したからね。僕らは最初からとても苦しんでいたんだ。(2012年のスペインGPで)優勝し、良いシーズンになった昨年、僕らはより大きなのものを期待していた」
「だから、シーズンが終わるときに大きなストレスを感じることになる。僕はより大きな結果をもたらしたいと思っているだけなのだけど、完全にマシンからの制約を受けてしまっているからね」
「ただ時々、言いたいと思っている以上のことを言ってしまうことがある。チームの中に苦手な人はいるし、多分彼らも同じく僕のことを好ましくは思っていないはずだ。ただ、これは家族みたいなものなんだ。家族の中には違いがあるものだからね」
ウイリアムズからの離脱が決まっているマルドナドだが、来季の心配はしていないと語っている。ベネズエラの国営石油企業PDVSAの支援を受けるマルドナドをめぐっては、ロータスやザウバーとの関係が取り沙汰されている。
「来年のことはまだ決まっていないけれど、間違った行動をする心配はないと考えている」
「ウイリアムズは有力なチームだ。彼らが将来にわたってベストを尽くせることを望んでいるよ」