5月末にインディアナポリス・モーター・スピードウェイで開催されるインディ500。今季参戦を表明しているAJ.アルメンディンガーとトリスタン・ボティエ、カルロス・ムニョスの3人のドライバーに対し、ルーキー・オリエンテーション・プログラムの事前テストがテキサス・モータースピードウェイで27日に行われる。
今季シュミット・ピーターソンからインディカーにフル参戦をしている唯一のルーキードライバー、トリスタン・ボティエ。開幕戦ではリタイアとなったが表彰台争いを繰り広げる速さをみせた。
ボティエは、毎年ルーキードライバーが義務付けられているインディ500のルーキー・オリエンテーション・プログラムに来月参加する予定だが、アンドレッティ・オートスポートの5台目のドライバーとしてインディ500にスポット参戦するカルロス・ムニョスと共にテキサス・モータースピードウェイでの事前オーバルテストに参加する。
ふたりともインディ・ライツでのオーバル経験はあるものの、インディカーでのオーバル走行は今回が初めての経験だ。
また、チーム・ペンスキーよりインディ500を含む数戦にスポット参戦するアルメンディンガーもこの事前テストに参加。チャンプカーのウイナーでもあるアルメンディンガーは、シングルシーターでオーバルを走行するのは2006年のミルウォーキー戦以来で、彼もボティエやムニョスと共にインディ500のルーキー・オリエンテーション・プログラムを受ける。
インディカーのレースディレクターであるボー・バーフィールドは、オリエンテーション・プログラムの前に基礎的なオーバール走行技術を磨く機会を与えるため今回のテストを計画したと語る。
「テキサス・モータースピードウェイは、難しいコースのひとつだ。だが、インディアナポリス・モータースピードウェイで初めてスピードを経験するのに比べたら難しくはない。だから彼らがオーバルのスピードに慣れてもらうには、いい機会だと思う」
「彼らがリズムをつかめるか確認したいね。どのように走行すればいいかは、わかっているはずだ。2、3個バンプがあるので、彼らがどのようにラインを変更して、スピードを出していくか確かめないとね」とバーフィールド。
3人は来月のルーキー・オリエンテーション・プログラムで規定のスピードをクリアできればインディ500への参加が許されることになる。
またこのテキサスの事前テストには、プライベートテストも午後に予定され、佐藤琢磨やエド・カーペンター、サイモン・ペジナウ、グラハム・レイホール、ジェイムス・ジェイクスが参加する。