ツインリンクもてぎのロードコースで開催されたIZODインディカー・シリーズ第15戦インディジャパン・ザ・ファイナル。18日行われた決勝レースでは、ポールポジションからスタートしたスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)がレースを支配。今年で最後となるインディジャパンを制した。2位にはウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が入り、2年連続のロード/ストリートコース王者に輝いた。佐藤琢磨(KVレーシング/ロータス)は、10位。武藤英紀は、18位で母国レースを終えた。

 ディクソンがポールポジションからパーフェクトウインを飾った。記録上は63周のうちの62周をリードしたこととなっているが、その1周も実はピットポジションがコントロールラインより前にあったか後ろにあったかの差でウィル・パワー(チーム・ペンスキー)のリードになっただけで、ピットアウトでは再びトップに立ち、ゴールまでその座を譲らなかった。

 ピットストップはパワーが逆転するチャンスだったが、2回ともチップ・ガナッシ・レーシング9号車のクルーたちは完璧な仕事をやってのけた。ブラックタイヤでもレッドタイヤでもディクソンの速さはズバ抜けており、彼はまったくのミステイクフリーでレースを走り切り、今季2勝目を挙げた。同時に、彼はツインリンクもてぎのオーバルとロードコース、両方で勝利した最初のドライバーともなった。彼は両コースでポールポジションを獲得した唯一のドライバーともなった。

 パワーはゴール目前のりスタートで最後のチャンスを与えられた。そのチャンスで彼はこの日ベストのダッシュをして見せたのだが、アウトサイドからのスタートを選択していたディクソンはスピードを保ってターン1へと飛び込み、トップの座を譲ることはなかった。

「チームがファンタスティックなマシンを用意してくれた。2回のピット・ストップも完璧だった。すべてがうまくいっていた」とディクソンは喜んでいた。

 パワーは2位でもハッピーだ。シリーズタイトルを争うダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ)が8位でフィニッシュしたため、彼は6月のミルウォーキー終了時点以来、久しぶりにポイントリーダーに躍り出たのだ。「今週末は、自分たちのコントロールできるマシンやレースだけに集中していた。シリーズポイントのことは考えずに戦うことにしていた。その通りの戦いを行い、目指す結果を得られた」とパワーは語った。

 フランキッティは最後のリスタートで12位につけていたが、EJ.ビソ(KVレーシング/ロータス)やマイク・コンウェイ(アンドレッティ・オートスポーツ)がコースアウトしたのと、エリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)が黄旗区間での追い越しによるペナルティを取られたことで8位まで順位を上げてのフィニッシュとなった。それでも、パワーとのポイント差は、5点のリードから11点を追う立場へと入れ替わった。

 残るはケンタッキーとラスベガスの2戦。どちらも1.5マイルの高速オーバルでの戦いとなる。果たしてチャンピオンの栄冠をつかむのはシーズン終盤を迎えて一気に勢いづいているパワーか、経験豊富なフランキッティか?

 佐藤琢磨(KVレーシング/ロータス)は予選11番手から10位フィニッシュをし、武藤英紀(AFS/サム・シュミット・モータースポーツ)は予選22番手から18位でのゴールした。

 琢磨はレース序盤にジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(コンクエスト・レーシング)にコースから押し出されたが、粘り強い走りでレース終盤を迎えるとポジションは7位にまで上がっていた。そして残り3周でのリスタートに臨んだのだが、ここで琢磨はチームメイトのビソに道を塞がれ、接触して順位を11位まで落とした。レース後にカストロネベスがペナルティで降格となって順位は10位となった。

「悔しい。今週はずっとマシンを思い通りに仕上げることができず、レースでは序盤にアクシデントに遭った。その接触でサスペンションを曲げってしまってポジションを戻すのに苦労した。そして最後のリスタート。とてもうまく行ったと思ったのに、EJがアウトから大きく被せてきた。チャンスだったのに、それを活かせなかったのが本当に残念」と琢磨は話していた。

 武藤は2周終了時点で1回目のピットストップを行う変則的作戦に出て、これが見事に成功するところだったが、2回目のピットストップに向かったタイミングでフルコースコーションが出され、ピット作業を行えないドライブスルーとなり、順位は24位まで落ちた。トップグループにはピットストップを行わせながら、武藤の活躍は阻止する。そうした意図があったとしか思えないようなタイミングでのフルコースコーション提示だった。

「チームの作戦はとても良かった。マシンの仕上がりも非常に良かった。でも、2回目のピットストップに入ったタイミングでフルコースコーションが出されてしまった。あれがなかったら、もっと上で戦えていた」と悔しがっていた。

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