今週行われるF1テクニカル・ワーキンググループの会合を前に、レッドブル・レーシングは、オフスロットル時のブロウンディフューザーの使用を制限するというFIAの決定の根拠を明確にするよう求めると述べた。この規制によりレッドブルは大幅に不利になるのではないかと推測されている。

 FIAはカナダGPの週末、ブロウンディフューザーのオフスロットル時の使用を制限するという計画を推し進めると、チーム側に通知した。当初FIAはスペインGPから禁止するつもりだったが、これを延期した。しかしFIAはイギリスGPから制限することを決定、さらに2012年にはブロウンディフューザーを使用すること自体を禁止することを示唆した。

 イギリスGPからブロウンディフューザーのオフスロットル時の使用が制限されることにより、多くのチームがマシンデザインやエンジンマッピングの変更を強いられる。中でもレッドブルは一番失うものが大きいといわれている。

 レッドブルのチームプリンシパル、クリスチャン・ホーナーはこの問題に関し、「ふたつの問題がある」と述べた。
「ひとつはそれがもたらす影響だ。我々が受ける影響が他のチームより多いあるいは少ないということを私は疑問視しているが」
「もうひとつは、技術的な指示の根拠となるメカニズムと理解だ。これについては間違いなくTWGで議論する」
「この技術的指示に関して聞きたいことがある。我々は技術的指示の明確化を必要としている」

 F1空力レギュレーションには、ドライバーの行動によってマシンの空力に影響を与えてはならないと記されており、FIAは、ドライバーがオフスロットルの際にエキゾーストガスがディフューザーに吹き付けられてはならないという解釈を行った。

 この規則変更がトップチーム勢にどういう影響をおよぼすのかは明らかではないが、レッドブルの予選のパフォーマンスに影響するだろうという見方をする者は多い。
 フェラーリのチームプリンシパル、ステファノ・ドメニカリは、新規則によって選手権争いが新たな第二段階を迎えることになるかもしれないと示唆した。
「エキゾーストの影響に関するこの規則変更がどういう影響をおよぼすか、シルバーストンで見てみる必要がある」とドメニカリ。
「ハイダウンフォースコースでのパフォーマンスレベルにおける第二の選手権の行方を知ることになるだろう」

 イギリスGPからは、ドライバーがオフスロットルの際には10パーセントのスロットルブローしか認められなくなる。FIAは、2012年にはエキゾーストのレギュレーションを変更し、ブロウンディフューザーの使用を全面的に禁止する予定だ。

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