ポール・ディ・レスタは、ドイツGPでの接触の相手、ニック・ハイドフェルドが謝罪しないとして怒りを表している。ハイドフェルドの方は、謝罪する必要がないと主張した。
ドイツGPの1周目、ディ・レスタはハイドフェルドに接触されてスピン、後方まで順位を落とした。この件についてハイドフェルドに対してドライブスルーペナルティが出されたが、ハイドフェルドはセバスチャン・ブエミに接触されて早々にレースを終えたため、実際にはペナルティを受けることができなかった。
ハンガリーGPを前に、ディ・レスタは、ハイドフェルドから謝罪を受けていないとして、怒りを示した。謝罪がなかったことに失望しているかとの問いについてディ・レスタは「もちろんだ。状況は明らかだからね」と述べている。
「彼よりも僕の方が失ったものが大きい。問題を引き起こしたのは彼なんだ」
「(ミスをしたときには)謝るべきじゃないか? それこそが正しい行動だ。それを受け入れてもらえるかどうかはまた別問題だが、少なくとも努力はするべきだ」
一方、ハイドフェルドは、この接触について自分に責任があるとは思わないために謝らないのだと主張した。
彼は、カナダGPでも両者は接触したが、これについては完全にディ・レスタが悪かったにもかかわらず彼から謝罪はなかったと述べている。
「カナダでは彼が僕のマシンのリヤに突っ込んできたと皆が判断した。でも彼は謝るどころか僕を非難したんだ」とハイドフェルド。
「なのになぜ今回僕が謝りに行かなければならないんだ?」
「(ドイツでは)僕がフロントをロックしたところに、彼が僕の前に切り込んできた。僕にはどうしようもなかった。スチュワードからペナルティを下されたけど、それは受け入れなければならない」
「あれはレーシングアクシデントだ。ペナルティを科されたことは受け入れるけど、(謝らなければならない)特別な理由はない」
接触によってディ・レスタは後方に落ちた後、挽回を図ったが、13位でレースを終えた。