インディカー・シリーズに参戦するデイル・コイン・レーシングが、2016年のドライバーラインアップを発表。コーナー・デイリーをレギュラードライバーに迎え、インディアナポリス500ではデイリーとダートトラックのスター、ブライアン・クラウソンを起用する。
元F1ドライバーでインディカーでも活躍したデレック・デイリーの息子コナー・デイリーは、インディライツやGP3で勝利を挙げ、GP2と着実にステップアップ。F1のレギュラードライバーには届かなかったが、アメリカ生まれのコナーは幼いころからの夢であるインディカーフル参戦を目指し、2013年に佐藤琢磨のチームメイトとしてインディ500でインディカーデビューを果たした。
2015年はスポーツカーに参戦しながらインディカーのシートを模索。ロングビーチ戦ではロッキー・モランJr.の代わりにデイル・コインから急遽参戦し、インディ500ではシュミット・ピーターソン・モータースポーツから出場を果たした。さらに怪我をしたジェームズ・ヒンチクリフの代役として3戦の合計5戦に出場。デトロイト戦レース2では、6位という成績を残し、来季インディカーのレギュラーシートを手に入れることとなった。
来週、デイル・コインの18号車でテストをスタートするデイリーは、「考えるとおかしくなりそうだよ。生まれてからずっとインディカー・レースと共にいた。このグループの一部になれて最高だ。夢が叶ったよ。信じられない機会だし、誰もが狙っているからね」とコメント。
デイル・コイン・レーシングは、もう一台フルタイムエントリーさせる予定で、今年100回目を迎えるインディ500ではピッパ・マンと、ミジェットカーなどで活躍するブライアン・クラウソンを起用するようだ。
2015年は、ジョナサン・バード・レーシングの下、KVレーシングからインディ500にエントリーしたクラウソンはインディアナポリス・モータースピードウェイについて、「レースドライバーにとってディズニーランドみたいなものさ。地球上で最も幸せでクールな場所なんだ」と語っている。