今月、2年前のルノーF1マシンで初めてF1走行を体験した女性ドライバー、マリア・デ・ビロタが、このチャンスを生かしてF1に参戦したいと語った。
現在スーパーリーグ・フォーミュラに参戦するスペイン出身のドライバーで、元F1ドライバー、エミリオ・デ・ビロタの娘であるマリアは、8月上旬、ポール・リカールにおいてR29で300km以上を走行した。ルノーF1チームは、今回のテストの目的は、彼女にF1マシンを初体験する機会を与え、F1のシステムやマシンバランスなどに慣れてもらうことだったと述べている。
ポール・リカールを所有するバーニー・エクレストンがこのテストを実現させ、当日も立ち会ったと報じられたが、デ・ビロタはマネージャーがエクレストンと連絡をとっていると認めた。
「私のマネージャーは彼(エクレストン)と直接連絡をとっている。彼は今回のことについてすべての状況を知っているわ」と彼女がMarcaにコメントしたとF1 Timesが伝えた。
しかし彼女は、自分とルノーとのつながり、自分自身の強い決意によってF1テストが実現したのだと述べている。
「ルノーとはとてもいい関係を築いていて、それで今回の機会をいただくことができた」とデ・ビロタ。
「私はF1に参戦したいという強い決意を抱いているし、必要な手順をきちんと踏んだ。これから何が起こるか、成り行きを見ていきましょう」
31歳のデ・ビロタは、F1テストのチャンスが訪れるのが遅すぎたと思うかとの質問に対し、今がちょうどいいタイミングだと答えた。
「遅すぎたなんてことはない。ちょうどいいタイミングだったと思うわ。体力的に今がい一番いい状態だし、これまでの年月でたくさんの経験も積めた。ちょうどいいときにチャンスが来たのだと思う」
エクレストンはF1に女性ドライバーが登場することを以前から望んでいる。1992年のジョバンナ・アマティ以来、F1に女性ドライバーはエントリーしていない。