ヤルノ・トゥルーリは、ロータスとの3年契約を終えるころには、F1史上3番目に長いキャリアを持つF1ドライバーとなる見込みだ。しかし彼は、自分に速さがある限りは引退するつもりはないと述べるとともに、ロータスをトップチームに育てていきたいという長期的な目標を語り、強いモチベーションを表した。
13年にわたってF1で走り続けてきた35歳のトゥルーリは、2010年の全現役ドライバーにおいて、ルーベンス・バリチェロとミハエル・シューマッハーに続くベテランであり、現在史上6番目に長いキャリアを誇っている。
キャリア終盤において新規チームに加わった彼の決断に対して否定的な声もあるが、彼はチーフテクニカルオフィサーであるマイク・ガスコインの存在などいくつかの要素を挙げ、自分の決断への自信を示した。
「ひとつじゃなく、いくつかの要素が組み合わさっている」とトゥルーリは、英クラッシュネット・ラジオに対して、ロータスを選んだ理由を語った。
「まず、マイクがいた。彼はとても経験のあるエンジニアで、過去に一緒に働いたことがある。彼とはとてもうまくやってきた。(ロータスに加入した)最大の理由のひとつはマイクの存在だと言っていいだろう」
「僕は常に技術的に安定した、いい環境に身を置くことを求めてきた。そういう意味で、これ以上はない環境だし、(マイクは)これ以上はない素晴らしい人物だ。マイクはロータスがエントリーした直後からコンタクトをとってきた。まずはトヨタとの仕事をきちんと終えたかったから、すこし待つことになったが、結局は決心した。マイクがいるというのがとても大きかったよ。彼は時間がない中ですべてをまとめあげた。信じられないような仕事をやってのけたんだ。彼以外の誰にもこんなことはできないよ」
「ふたつめは、予算が用意されていたこと。3つめに関しては、それまでは(チーム代表の)トニー(・フェルナンデス)のことを知らなかったが、会ってみたら、とてもカリスマ性のある、強い人物で、ビジネスの能力が非常に優れていたことだ。ロータスは9月にエントリー権を獲得したばかりなのに、すべてが進行している。彼らの仕事ぶりには本当にびっくりしている」
ロータスがすぐに結果を出すのは無理だろうと言うトゥルーリだが、長い時間をかけてトップチームに育て上げていきたいと考えている。
「現実的に考えなきゃね。厳しいシーズンになるだろう。まずはそれなりの競争力を身につけなきゃならない。そしてシーズンの終わりには何度かいいパフォーマンスを見せることを目指すよ。これは長期的なプロジェクトなんだ。最初のシーズンにはチームを作り上げていく。ロータスは、将来的に強力なF1チームになることを目指している」
「僕はこれからの3年をロータスで過ごす。トヨタでやってきたように、大きなものを築き上げていきたい。トヨタでは優勝まであと一歩だった。(ロータスで)同じことをやり、今度は実現したい。自分に速さがある限りはずっと走っていたい。レースをしたいという気持ちがあり、情熱がある限りは走り続けるよ」
