F1オーストラリアGPでのレース後、3位に入ったヤルノ・トゥルーリに出されたペナルティによりトヨタは開幕戦での表彰台を逃した。この件に関して「これ以上抗議を続けない」ことがトヨタから発表された。

 レッドブルのセバスチャン・ベッテルとBMWザウバーのロバート・クビカのアクシデントによりセーフティカーがコースインした際、トゥルーリは3位を走行していた。しかしこのセーフティカー先導中にトゥルーリがコースを外し、後ろを走っていたルイス・ハミルトンに追い抜かれ4番手に下がった。しかしマクラーレン側はこの追い越しが、レギュレーションにある「セーフティカー先導中の追い越し禁止」に抵触する可能性があると判断し、トゥルーリを再び3番手に戻した。

 この行為に対しトゥルーリは、ハミルトンが止まりそうだったので追い抜いたと主張したが、レーススチュワードはレギュレーション違反と判定し、25秒加算のペナルティを課したため、トゥルーリは3位から降格され、12位となった。

 トヨタのもうひとりのドライバー、ティモ・グロックの順位が繰り上がり4位となったものの、トヨタはただちにこのペナルティに対する抗議を提出。しかし1日、トヨタ・モータースポーツGmbHは声明を発表し、抗議を撤回した。

「トゥルーリに下された判定に限らず、控訴する権利は認められているものの、国際控訴裁判所(ICA)のこれまでの判例やスポーツ条項にある第152条5項(「ドライビングスルーもしくはピットストップペナルティはともにFIA競技規則に明確に規定されていおり、不服申し立てには応じない」)により、どのような申し立てをしたとしても受け入れられる可能性は低いと言われています。従って、トヨタ・モータースポーツGmbHはこれ以上の抗議は得策ではないと判断した」

 抗議は取り消したものの、トヨタはマクラーレンよりも1点、ワン・ツーフィニッシュを成し遂げたブラウンチームと13点差の3位であることに変わりはない。

本日のレースクイーン

優羽ゆうは
2025年 / スーパー耐久
LOVEDRIVE RACING
  • auto sport ch by autosport web

    FORMATION LAP Produced by autosport

    トランポドライバーの超絶技【最難関は最初にやってくる】FORMATION LAP Produced by auto sport

  • auto sport

    auto sport 2026年1月号 No.1615

    ネクスト・フォーミュラ 2026
    F1からカートまで
    “次世代シングルシーター”に胸騒ぎ

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円