これまで何度となくウワサになっているトヨタのWRC復帰について、英AUTOSPORT.comは2017年というタイミングに向け“計画表”が練られていると報じた。また、この計画は2015年初頭にも固まるとの見方が強まっている。
英AUTOSPORT.comは、日本国内の関係者の話として「今まさにトヨタ社内で計画が練られている。トヨタ自動車の豊田章男社長はラリーへの情熱や復帰への想いを隠そうとはしていない」と伝えている。
「彼は自身の持つ熱意と同じものが社内外にあることを確かめたがっていた。我々は今その熱意があると信じている」
一方、ドイツのトヨタ・モータースポーツGmbH(TMG)は2014年に行ったヤリスWRCでのテストを増やすつもりであることを認め、スポークスマンは「私たちは今年ほんの少しだけテストを行った。2015年はもっと多く、もっと遠くでテストを行うつもりだよ。例えばスノーテストのためにスカンジナビアへ向かうかもしれない」と語った。
ただトヨタは2017年にどの車種でWRCへ参戦するか明確に決めておらず、現在テスト車両となっているヤリスか、レギュレーションによってはカローラ(日本のカローラアクシオとは別車種)での参戦もあり得るかもしれない。
スポークスマンは、トヨタは全てのWRC技術作業部会議に出席しており、立案されているものにも満足していると付け加えた。また、WRCコミッション委員長ヤルモ・マホネンの「トヨタはハイブリッド技術を導入するよう主張していない」という発言は正しいものであることも認めた。
トヨタがワークスとしてWRCに参戦したのは1999年が最後となっており、ラリーの第一線へ復帰するという噂は、ここ数年上がっていた。
スポークスマンは「TMGはラリーのため設立された会社で、1970年代からのラリープロジェクトに携わっていた社員が残っている」と続けた。
「ラリーはTMGの心に残っているし、復帰への想いもある。同じ想いが日本にもあると考えているよ。豊田さんがそれを物語っているんじゃないかな」
「綿密な計画表が見られると予想してるし、そう期待している。何をするにも計画を立て備えるという日本人の気質に合っているからね。当然だけど、我々は競技参加に向けた計画表であることを願っているよ」