17日、小林可夢偉がザウバーから2010年のF1参戦を決めたことについて、トヨタ自動車の山科忠専務取締役は、「彼の実力が評価され、F1レースに参戦できることとなり喜ばしい限り」とコメントしている。
今季のF1ブラジルGPの直前、東京・お台場で行われたモータースポーツジャパンの会場で可夢偉のF1デビューを自ら発表した山科専務は、トヨタF1の代表として臨んだF1撤退記者会見の場でも可夢偉、中嶋一貴の将来について言及した際も声を詰まらせるなど、ふたりのTDP(トヨタ・ヤングドライバーズ・プログラム)出身ドライバーの将来を心配している様子をみせていた。
それだけに、今回のザウバー入りの報は山科専務にとっても胸をなで下ろす一報になったことだろう。山科専務はトヨタが発表したプレスリリースの中で「小林可夢偉選手が2010年シーズンもF1ドライバーになれるようにと願ってきたが、今回、彼の実力が評価され、(BMW)ザウバーF1チームのドライバーとしてF1レースに参戦できることとなり、喜ばしい限りだ」と語る。
「彼なら、多くのファンを魅了する走りをすると大いに期待をしているので、是非とも好成績を上げて欲しい」と山科専務は来季F1に残る若武者に向けてエールを送った。
