2009年F1第7戦トルコGPの初日フリープラクティスが終了し、1回目のトップ、ニコ・ロズベルグや2回目のトップ、ヘイキ・コバライネンをはじめ、各ドライバーが、それぞれの1日について語った。
2009年F1第7戦トルコGP金曜日ドライバーズコメント
1 ルイス・ハミルトン(マクラーレン) フリー走行1=2位/2=13位
今朝、コースはとても滑りやすかった。特にファーストセクターでは何台かのマシンが滑っていたね。でも、僕らにとってはとても良いセッションになり、マシンにはすごく満足している。いい感触だね。さらにうれしいことに、今日試したニューパーツによってわずかながらも改良している感触を得られた。週末を戦うにあたっていいスタートになった。ここに来る前は、恐らくバルセロナと同じようなペースになるだろうと思っていたが、予想よりもやや速くなっているようだ。午後に何度かスピンしたが、それは僕がハードにプッシュしていた証拠さ! コーナーの出口では多少安定性に欠けているが、今日のマシンのスピードにはうれしい驚きがあった。ファクトリーにいるスタッフたちが一生懸命作業をしてくれたことが、この改良につながった。僕らもこれから必死に作業を続け、マシンを改良できるように頑張っていく。明日はさらにいい1日になればいいね。
2 ヘイキ・コバライネン(マクラーレン) フリー走行1=10位/2=1位
セッションのはじめは路面がかなりグリーンで、コースアウトしないように走るのがかなり難しいような状態だった。特にオープニングコーナーは大変だったね。最初はマシンはドライブがすごく難しかったが、セッション中に必死の作業をして、いいバランスを見つけられた。最も重要なことは、マシンがすごくよく動いてくれることで、バランスも驚くほど良い。僕らはまた前進することができたと思うし、チームの全員が今日の内容には満足している。明日トップ10以内に入るにはタフな戦いになるだろうが、今夜中に改良できる最大限の努力をすれば、この戦いに加われるだろう。全体的には、僕らが成し遂げた前進にはすごく勇気付けられるよ。
3 フェリペ・マッサ(フェラーリ) フリー走行1=5位/2=11位
路面はすごく汚れていて、コースオフするマシンも多く見られたと思う。僕らに関しては、日曜日のレースに向けてベストなセットアップを見つける作業に集中したこともあり、他のマシンと比べて自分たちがどのポジションにあるのか語るのは難しい。それを念頭に置いて見ても、パフォーマンスはみんなすごく接近していそうで、状況を理解するためには明日の朝まで待たないといけないだろう。路面コンディションが刻々と変化していったこともあるが、ハード側のタイヤは予想通りほとんどグリップせず、ソフト側のタイヤはデグラレーションがひどかったように思う。新しい空力パーツに1秒分の価値はなさそうだが、すべてがまとまれば多少ながらも助けになってくれるし、パフォーマンスも改善されるだろう。
4 キミ・ライコネン(フェラーリ) フリー走行1=7位/2=15位
このコースはコンディションの変化がとても早く、今日の結果を基に各マシンのパフォーマンスを判断するのは難しい。路面はすごく汚れていたし、セットアップにいくつかの変更を行った後、マシンのハンドリングはちょっとおかしい感じがしたが、2回目のプラクティスの最後のランでは元の状態に戻った。やるべき仕事は残っているが、自信はある。明日と日曜日にコンペティティブになるためのソリューションを見つけられると思うよ。
5 ロバート・クビカ(BMWザウバー) フリー走行1=16位/2=3位
今日はマシンのセットアップ作業を行い、ブリヂストンが持ち込んできた2種類のコンパウンドを理解することに取り組んだ。それから、今回僕らのマシンは初めてダブルデュフューザーを装着した。いくつかの異なったテストを行い、どのように機能するか、マシンのバランスにどんな影響を及ぼすか理解することに努めた。とはいっても、機能しているかどうかを語るのは早計だ。何せ、前戦モナコとここイスタンブールの違いはかなり大きいからね。
6 ニック・ハイドフェルド(BMWザウバー) フリー走行1=17位/2=16位
ラップタイムだけを見ると決して良くはないが、新しいエアロパッケージには自信がある。実際僕のマシンのバランスは正しいものではなかったが、ロバートのラップタイムはかなり有望だった。ポジティブな面としては、マシンバランスが悪いことがわかったので、それを改善させるために進むべき方向性がはっきりしていること。いくつか重要な比較をする必要があったため、2回目のセッションでは大きな変更をしなかった。
7 フェルナンド・アロンソ(ルノー) フリー走行1=8位/2=2位
イスタンブール・パークのコースでの初日の走行は、路面コンディションが悪く、週末にかけてどんどん改善されていくので、決して簡単なことではない。そのため、僕らはセットアップに集中するよりもむしろ、数ラップを走行してマシンのパーツの評価を行うことにした。路面コンディションがたえず変化することに悩まされたくなかったからね。改善できる箇所はまだあるし、明日の朝に本格的なセットアップ作業をスタートさせるつもりだ。今日は僕らのポジションはよく見えるが、明日はさらに厳しいものになることはわかっている。
8 ネルソン・ピケ(ルノー) フリー走行1=14位/2=10位
今日のコースコンディションはイージーではなかった。路面はすごくグリーンで、それがマシンを理解することを難しくさせた。午後には多少は改善され、その間に多くの走行ができて、タイヤの評価を行った。明日朝の最後のプラクティスセッションが重要になってくる。満足できるセットアップを見つけて、いい状態で予選に臨みたいね。
9 ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ) フリー走行1=3位/2=6位
いつもの金曜のように、おもにセットアップとタイヤの評価を集中的にやった。トラックは特に午前中、とても埃っぽく、少しグリップ不足に感じたが、想定の範囲内であり、明日はより良くなるだろう。新しい空力パーツは良く、残りの週末にかけ、前向きなサインだ。競争力のあるラップタイムを出せ、長距離の走行も上手く行ったので、明日も期待したい。今日のセッションには満足しており、上位を狙えるだろう
10 ティモ・グロック(トヨタ) フリー走行1=13位/2=14位
ロングランにセットアップの比較と、通常の金曜のフリー走行だった。特に、ソフトタイヤを履いたときに、クルマのバランスが、少し難しかった。予選に向けて改良したい。午後のセッションのラップタイムは僅差だったので、より速くなる可能性はある。独特のコースだったモナコの時よりチームは競争力があり、明日の予選で示したい
11 セバスチャン・ブルデー(トロロッソ) フリー走行1=19位/2=19位
タフな1日になった。もっと上の順位になることを望んでいたんだけどね。上位とそんなに差があるとは思わないが、何かが足りていなかった。明日は改善されることはわかっているが、今日はタイヤを適切に使うことに苦しんだ。普通はソフトの方がいいはずなのだが、今日はまったくそうはならなかったし、ドライブするのが大変だった。マシンのバランスに関しては、オーバーステアとアンダーステアが半々という感じだったが、一番の問題はグリップ不足。これからすべてのデータを見直して、明日に向けてどうすれば改良できるかを見ていかなければならない。今年は、金曜日は沈んでいても土曜日には改善されたレースがいくつかあったから、明日はどうなるかな。
12 セバスチャン・ブエミ(トロロッソ) フリー走行1=20位/2=20位
このコースで初めてF1マシンをドライブしたのだが、その最初の日はとても難しいものになった。プラス面としては、メカニカルトラブルはまったくなかったため多くの距離を走行できたこと。それは多くのデータを収集できたことも意味しているので、なぜスピードがないのか、そして明日に向けて良いセットアップを見つけるための分析は少なくともできる。同時に、自分たちがライバルに比べてどの位置にいるのか語るのは難しい。もちろん、現在のポジションは自分たちの望んでいる場所ではないけれど。今日一番の問題は、タイヤの性能を発揮できなかったこと。ライバル勢に比べて、僕らはロングランではそんなに悪くはないが、ニュータイヤでは100%機能させられなかった。
14 マーク・ウエーバー(レッドブル・レーシング) フリー走行1=15位/2=9位
コースアウトせずに走り続けるのが世界一簡単なサーキットとは言えないね。何人かのドライバーが、ラインを外れると路面が汚れていたためにそこかしこでコースオフしていたし、ドライバーとしての能力を発揮できない状況に陥りやすいコースでもある。今日は僕らにとってすごくいい1日になったし、今夜分析に使える多くの情報を得られた。いつも通りに、タイヤの評価テストを行った。ターン8はとてもユニークで特別なコーナーだね。でも、他にもうまくやらなきゃいけないコーナーはたくさんある。明日、そして日曜日ともコース上で走行できることを楽しみにしているよ。
15 セバスチャン・ベッテル(レッドブル・レーシング) フリー走行1=4位/2=5位
2回目のセッション中にバイブレーションを感じたので、マシンを止めた。はっきりとした原因が何なのかわかっていないが、その後マシンに乗り込んだら、どうやらエンジンに問題があるようだった。2回のセッションの間にマシンにいくつかの変更を行い、2回目のプラクティスをスタートさせるのが遅れてしまった。問題は起きないと思ったが、そのバイブレーションのせいで午後のセッションではたった3周しか走行できなかった。マークのデータを頼りにするしかないが、金曜日に1台しか走行できない状況は理想的とは言えないね。
16 ニコ・ロズベルグ(ウイリアムズ) フリー走行1=1位/2=7位
ここに持ち込んできた新しいエアロパーツは期待通りに機能している。それでも、自分たちの前進具合はいつもライバルたちとの位置関係によって計られるし、特に金曜日に彼らがどのポジションにいるのかは決してわからない。今日のセッションでは主にタイヤのテストを行った。特に午後のセッション中に多くの周回を重ねられたこともあり、オプションとプライムの両コンパウンドがどのように機能しているかとてもよく理解できている。しかし、タイヤの性能を最大限引き出すため、明日の午前中にさらに作業を行うつもりだ。タイヤ選択が予選と決勝に向け重要になってくることは間違いないだろう。
17 中嶋一貴(ウイリアムズ) フリー走行1=6位/2=4位
すごく違和感のある1日だった。プライムとオプション両方のタイヤコンパウンドを試した午後のセッションは特にそれが顕著だった。両タイヤとも今日は全然うまく機能してくれなかった。マシンは十分速いと思うが、タイヤの性能を最大限引き出すためにはどうすればいいか、データをチェックし、見極める必要がある。
20 エイドリアン・スーティル(フォース・インディア) フリー走行1=12位/2=17位
今日はマシンに問題は何もなかったし、すべてうまくいった。ただ、このサーキットのグリップレベルは良くないね。ちょっと埃っぽく、タイヤに十分グリップがあることは感じられなかった。満足行くラップタイムをマークするのに苦しんだし、どちらのコンパウンドのタイヤを装着していてもラップタイムに変化はなかった。自分たちがこれから何をすべきか見ていかないといけないが、路面にラバーが乗ってくればまた違ってくるんじゃないかな。
21 ジャンカルロ・フィジケラ(フォース・インディア) フリー走行1=18位/2=18位
マシンがやや神経質すぎたこともあり、午前中のセッション序盤はバランスが良くはなかった。でも、正しい方向に進んでいたし、ポジティブな前進もできたと思う。午後になってハード側のタイヤを装着してのロングランでは十分速かった。でも、ソフト側のタイヤを装着している時に、ターン12で中嶋と絡んだため、いいラップタイムをマークできなかったのは残念だった。
22 ジェンソン・バトン(ブラウンGP) フリー走行1=11位/2=12位
今日はマシンの良いバランスを見つけることに努めたが、なかなかタフな初日となってしまった。2回のセッションを通じてたくさんの異なったセットアップを試したけれど、残念なことにマシンは自分たちが望む状態にはならず、グリップ不足に苦しめられた。でも、見直すのに必要な多くの情報を得られたし、今日苦しんだ問題が何だったのか理解できると信じている。今夜すべてをしっかり見て、問題を解決できて、明日が良い1日になればいいね。
23 ルーベンス・バリチェロ(ブラウンGP) フリー走行1=9位/2=8位
ここ最近の経験と比べて、いくらか様相の異なる金曜日になった。現時点では僕らはコンペティティブには思えないが、まだ週末は始まったばかりだし、ライバルたちの走行プログラムと燃料搭載量によって結果はかなり変わってくる。やるべき仕事はたくさん残っているが、特に最初のセクターは最も苦しんでいる箇所だ。でも、僕らはその問題を解決できると信じている。このマシンのパフォーマンスをすぐさま改善するための作業ができることはわかっているし、それによって予選の前に必要な変更を行うことはできるはずだ。
