ルイス・ハミルトンは、スペインGPでトロロッソ勢が姉妹チームのレッドブルをサポートするために自分の邪魔をしたと主張し、こういう行為が続くようならペナルティを出すべきだと非難した。
ハミルトンはスペインGP終盤に首位を行くセバスチャン・ベッテルに迫ったものの、抜くにはいたらず2位でフィニッシュした。ハミルトンは、自分がプッシュすべき時に、周回遅れのトロロッソのハイミ・アルグエルスアリとセバスチャン・ブエミがベッテルを助けるために故意に邪魔をしたと述べたと、guardian.co.ukが伝えている。
「彼らは彼(ベッテル)は前に出したのに、僕のことは次のふたつのコーナーにわたって押さえこんだ」とハミルトン。
「あまりいい気分じゃなかったね。こんなことが起こるなんてびっくりだ。このことは僕のチームに言ったから、スチュワードに知らせるかどうかはチームが判断する」
「こんなことは起こるべきじゃない。彼らは本当の意味で姉妹チームであってはならないんだから。バックマーカーの一部、特にトロロッソはよく僕らのギャップを拡大するアシストをしようとする。おかしいよね」
「前のレースではそういうことが起きた。突然僕の行く手を遮って、ギャップを拡大させたんだ」
「セバスチャンがラップする時は完璧な状況だったのに、僕は違った。こんなことが続くなら、ペナルティが下されるべきだよ。スチュワードには注意していてほしい。彼らはいい仕事をしてくれるはずだ」
ハミルトンの主張をレッドブルのチームプリンシパル、クリスチャン・ホーナーは打ち消した。
「トロロッソのドライバーたちにはウチのドライバーたちからも同じような不満がしばしば出ている。これは本当だ。去年のアブダビでマーク・ウエーバーに何が起こったか見てみればいい。だから間違いなく、チーム間で話などしていない」
「彼らは完全に独立してチームを運営している。特定のドライバーを助けるような戦略はない」
トロロッソのスポークスマンも次のようにハミルトンの主張に反論している。
「昨シーズンの前にいかなる技術上の知識も共有してはならないと規則で定められた時点で、提携は終了した」
「したがって、我々がレッドブルに有利になるように他のマシンを押さえたという指摘はばかげている。そんなことは決して起こらない」