ダブルヘッダーで開催されているIZODインディカー・シリーズ第12、13戦トロント。13日に行われた第13戦の予選は、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)が今シーズン初のポールポジションを獲得。佐藤琢磨(AJフォイト)は、マシントラブルもあり15番手だった。
トロントでのダブルヘッダー、2レース目の予選が土曜日午前中に開催された。天候は昨日に続いて快晴。気温も24度と過ごし易いコンディションに恵まれた。
ダブルヘッダーのレースウイークエンドでは、1レース目用と2レース目用で異なる予選方式が採用される。1レース目はストリート&ロードコース専用の3段階方式で、ポールポジションをはファイアストン・ファスト6に進出した上位6名が争う。2レース目用は伝統的なグループ・セッション。ただし、出場全24台は2グループに分けられ、それぞれのグループに与えられるアタック・タイムは僅かに12分である。なお、このグループ分けは金曜日のプラクティスでの順位によって行われ、奇数順位だったドライバーたちは1グループ目、偶数順位だったドライバーたちは2グループ目となる。
2レース目用の予選では、後で走る2グループ目が、ポールポジション獲得に対して明確なアドバンテージを持つ。よりタイヤラバーの載った状態で予選アタックを行えるからだ。
今日の予選では、第1グループでダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ)が、昨日のポール・タイムを0.4851秒上回る59秒1905のベストを出してトップだったが、第2グループでディクソンが58秒9686と、ついに59秒を切るラップタイムを記録。今季初、ダニー・サリバンに並ぶ歴代12位タイの19回目のポールポジション獲得を決めた。
ディクソンが最速となったことで、彼の属していた第2グループは奇数グリッドを与えられることと決定。第1グループ最速だったフランキッティは予選2番手でフロントロー外側グリッドを手に入れた。ターゲット・チップ・ガナッシは、2010年最終戦のホームステッド以来となるフロントロー独占。ホンダは今シーズン5回目のポールポジション獲得し、デトロイトに続き、ダブルヘッダーでの両レースにおけるポール奪取を果たした。
「速いラップタイムを出せた。自分でも驚いたぐらいの数字になった。昨日はドライビングでタイムロスをしていたから、今日その部分を修正し、ポールポジションを獲得できたのは嬉しい」とディクソンは2012年のデトロイト以来となるポールを喜んでいた。
予選3番手は、第2グループでディクソンに次ぐタイムを出したエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)。予選4番手は、第1グループでフランキッティに惜しくも敗れ2番手だったライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)だった。
5番手以下にはウィル・パワー(チーム・ペンスキー)、トニー・カナーン(KVレーシング)、セバスチャン・ブルデー(ドラゴン・レーシング)、ライアン・ブリスコ(パンサー・レーシング)とシボレー勢が8番手までに並んだ。
フロントローのガナッシ2台に次ぐホンダ勢は、アレックス・タグリアーニ(ブライアン・ハータ・オートスポート)の9位と少々離れている。その後ろは13番手のサイモン・ペジナウ(シュミット・ハミルトン・モータースポーツ)、14番手ジャスティン・ウィルソン(デイル・コイン・レーシング)と、ガナッシ以外のホンダ勢は苦戦を強いられていた。デトロイトのレース1で優勝したマイク・コンウェイ(デイル・コイン・レーシング)は、第1レース予選でも20番手と空振り気味で、第2レースの予選第1グループでは最下位。最後尾24番グリッドからのスタートと決まった。
佐藤琢磨は第2グループで予選を出走。6周目に彼の記録した1分00秒0864のベストは、グループ7番手となり、スターティング・グリッドは15番手と決まった。昨日の予選からセッティングを変更して臨んだが、ハードタイヤ装着で走り出してすぐにマシンに電気系トラブルが発生。セッティングのフィーリング確認もできないままソフト・タイヤを装着し、アタックに出て行くしかなかった。実際のマシン・セッティングも期待された大きなゲインを得られるものではなかったようで、12分間と短い予選セッションでで目指す進歩を遂げることはできなかった。
「赤旗がアタック中に出ましたが、アレがなくても順位は大きく変わらなかった。ハードタイヤで走り出した時点でトラブルが出ていました。だからマシンを感じ取ることができず、ピットでソフトタイヤに交換してアタックに出ていきました。フィーリングを探りながらの走りになっていて、マシンもとても乗りづらい状態だったため、トップにはラップタイムでかなり大きな差をつけられてしまいましたね。午後のレース1に向けて、セッティングをもう一度検討し直します」と琢磨は語った。
