来季イギリスGPの開催が危ぶまれる中、ドニントン・ベンチャーズ・レジャーLtd(DVLL)のサイモン・ジレットは、現在抱えている地方議会およびサーキット所有者との問題は解決できると、自信を示す発言を行った。
2010年のイギリスGP開催に向け、ドニントンパークはF1基準のサーキットに改修するための1億ポンドの再開発を計画、これがノースウエスト・レスターシャー州議会に承認されていたが、期日までに契約に規定された交通管理計画を用意しなかったことから、州議会が計画の中止を求める可能性が出ていた。しかしノースウエスト・レスターシャー州議会は、5日、DVLLに対し、当初の計画承認における要点であった合意に従い、交通上の管理などが一定基準を満たせると証明するために6月30日まで猶予を与えることを決定した。これができなければ、計画承認は取り消され、イギリスGPの開催は難しくなる。
これに関し、ジレットは、計画は問題なく続行できると主張している。
「これを実現すべく110パーセントの努力を行っており、実際に実現するという自信を100パーセント持っている」とジレットはBBCスポーツに語った。
「我々はちょっとした試練や苦難に直面しているが、来年ドニントンにF1がやってくるという確信は揺るいでいない。舞台裏でどういう事態が進行しているのか、我々は承知しており、その多くの出来事によって確信を得ている」
一方ジレットは、訴訟問題も抱えている。サーキット所有者ウィートクロフト&サン・リミテッドが賃借料未払いによりDVLLに対して訴訟を起こしているのだ。この件についてのヒアリングは6月8日に行われる。
「近々解決できる状況になるだろう」とジレットは述べた。
「経済的な問題を明確にするため、じっくりと話し合いを行っているところだ。近いうちにこの問題は解決するはずだ」