フェラーリの2014年型マシンF14 Tの発表に際し、今年は開発レースで他チームに後れをとることなくマシンを改良していき、大きなチャンスをつかみたいと、チームプリンシパルのステファノ・ドメニカリが語った。
ここ数年、フェラーリはシーズン中にマシン開発をうまく進めることができず、タイトルを逃し続けてきた。2013年は、シーズン序盤の強さを徐々に失い、後半戦では表彰台争いに加わることも難しい状態だった。
フェラーリは、ドライバーズ選手権では2007年、コンストラクターズ選手権では2008年にタイトルを取って以来、王座につくことができずにいる。
しかしフェラーリは数年にわたり、シミュレーターをはじめとするシミュレーション設備を大幅に強化し、エンジニアリングディレクターであるパット・フライは新たな作業プロセスを浸透させてきた。また、相関精度がよくなかった自社風洞の改善にも努めた。
規則が大幅に変更された2014年にはフェラーリが挽回するチャンスが訪れると、ドメニカリは考えている。
「長いシーズンになる。そのため序盤から信頼性が高いマシンを用意し、開発を進めていくことが重要だ。去年はそれができなかった」とドメニカリは述べた。
「テストの序盤数日は誰もが苦労することになるだろう。テストし、試すべきものが大量にある」
「私の記憶では、今年の技術的チャレンジは、F1のこの10年の中で最大のものであると思う」
「エンジニアチームによって正しい方法でこのチャレンジに対処すべきチャンスだ」
「完全に新しいパワートレインと新レギュレーションが導入されている。これらは非常に興味深いが、パフォーマンスレベルを改善するチャンスをつかむため、極めて慎重に対処しなければならない」
