2013年F1第6戦モナコGPは26日、モナコ・モンテカルロの市街地サーキットで78周の決勝レースが行われ、メルセデスのニコ・ロズベルグがポール・トゥ・ウインで今季初優勝を飾った。

 71回目を迎えた伝統のモナコGPは現地時間14時から注目の決勝レースが行われたが、この日の朝にメルセデスがピレリのタイヤテストをスペインGP後に行っていたことが発覚。このテストはライバルチームに知らされていなかったため、メルセデスに疑惑の目が向けられるなかで決勝のスタートを迎えた。

 レースは3番グリッドにつけたセバスチャン・ベッテルが好スタートを見せたものの、最前列のメルセデス2台がうまくラインを塞ぎ、ロズベルグ&ハミルトンの順でボー・リバージュを駆け上がっていく。後続のマシンもほぼグリッド通りに無難なスタートを切り、序盤は静かな立ち上がりとなった。

 先頭を走るメルセデスは、スタート直後の周数こそハミルトンが後続のベッテルにプレッシャーを受けるも、その後は安定したペースを取り戻し、1-2態勢を維持。ベッテル以下のマーク・ウエーバー、キミ・ライコネンもほぼ2秒間隔で続き、ロータスからやや遅れをとっていたフェラーリのフェルナンド・アロンソも20周過ぎから徐々にペースをアップしてきた。

 26周目、上位陣の先頭を切って4番手のウエーバーがピットイン、スーパーソフトからソフトタイヤへスイッチすると、翌周にライコネン、29周目にはアロンソがタイヤ交換を終える。しかし30周目、マッサが1コーナーで前日同様のハードクラッッシュを演じ、セーフティカーが出動する。ここでトップを争うメルセデスとレッドブルもピットストップを迎えるが、ベッテルの翌周31周目にダブルピットストップを行ったメルセデスは先行するロズベルグが首位を守ったものの、後に続いたハミルトンはウエーバーに交わされ4番手に後退してしまった。

 37周目に再開されたレースは終盤を迎えた46周目にウイリアムズのパストール・マルドナドとマルシャのマックス・チルトンが絡みクラッシュ。この影響で崩れたウォールがコースの半分以上を塞いだため、レースは赤旗が掲示され、一時中断となってしまう。

 タイヤ交換が許されるこの赤旗中断によって、レースリーダーのロズベルグは一気に優位な立場に。ライバルと同じくスーパーソフトを履いたロズベルグは、予想通りレース終盤もペースを落とすことなく周回。64周目にロメイン・グロージャンがダニエル・リカルドに追突したことで2度目のセーフティカーが出動したものの、難なくリスタートを決めたロズベルグは最後も後続のベッテルに約4秒の差をつけ、今季初優勝を達成。通算2勝目となるモナコ初制覇は30年前の1983年にここモンテカルロを制した父ケケ・ロズベルグと並ぶ親子2代による記念すべき勝利となった。

 2位はベッテル、3位にはウエーバーが入った。ロズベルグのチームメイト、ハミルトンは4位。5位にエイドリアン・スーティルが入り、マクラーレンのジェンソン・バトンが6位を獲得した。フェラーリのアロンソとロータスのライコネンは終盤にポジションを落とし、7位と10位に終わっている。

■F1第6戦モナコGP 決勝レースの結果はこちら

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