2013年V8スーパーカー選手権の開幕戦「クリプサル500」が、オーストラリアのアデレードパークランズ・ストリートサーキットで幕を明け、土曜の第1レースはホールデンのクレイグ・ラウンズが優勝、歴史的勝利で開幕ウイナーの座に就いた。
今シーズンから新しくニッサンとメルセデスが加わり、4メーカーでのチャンピオンシップとなったオーストラリアのV8スーパーカー。そのオープニングラウンドとなる「クリプサル500」は1日(金)に予選・トップ10シュートアウトが行われ、ホールデンのシェイン・バン・ギスバーゲンがポールポジションを獲得した。
しかし、午後の第1レースは、ポールシッターのギスバーゲンが痛恨のストールで出遅れる波乱の幕開けとなり、代わってトップに立った2番グリッドのマーク・ウィンターボトム(フォード)もマシントラブルで1周目終わりにピットイン。序盤は4番手スタートのファビアン・クルサード(ホールデン)がリードを奪う展開となった。
だが、そのクルサードも、ブレーキトラブルでピットストップを余儀なくされ、後退。その後は2番手につけていたラウンズがそのまま首位の座を守りきって、78周レースのトップチェッカーを受けた。2位はウィンターボトムのチームメイト、ウィル・デイビソン(フォード)、3位には昨年チャンピオンのジャミー・ウィンカップ(ホールデン)が入った。
見事に開幕戦を制したラウンズは、この勝利でマーク・スカイフ(5度のチャンピオン)と並ぶシリーズ最多タイの90勝目を記録。
なお、ニッサン勢(アルティマ)の最高位は予選がマイケル・カルーソの13位、決勝はリック・ケリーの11位とふるわず。メルセデス勢(E63 AMG)も予選はリー・ホールズワースが23位、決勝はティム・スレードが15位に終わっている。
■第1レース ダイジェスト