日産自動車とニスモは14日、2014年のスーパーGT500クラスの参戦体制を発表した。今季も4チーム4台が参戦し、2014年からの新規定マシン、ニッサンGT-RニスモGT500を投入する。
今季からスーパーGT500クラスはDTMドイツツーリングカー選手権と車両規定を統一。各メーカーがニューマシンを投入することになるが、ニッサン/ニスモは継続してベース車両をGT-Rとし、8月のお披露目以来開発が続けられてきた。
現在開幕に向けてテストが続けられているニッサンGT-RニスモGT500は、フロントマスクのデザインを市販の『GT-Rニスモ』と共通化。冷熱性能やブレーキ効率も向上させたという。また、空力の開発も進め、車体下部のラテラルダクトやリアフェンダーの処理は、先行するDTM車両にはない独特のデザインを採用しているという。
これに組み合わされるのは、これまでのスーパーGTで得た技術とニッサンの直噴ターボ技術を組み合わせ開発された2リッター直噴直4ターボの『NR20A』エンジン。出力制限はこれまでのエアリストリクターではなく燃料流量リストリクターによって規制(100㎏/h)されるため、限られた燃料でどれだけ出力を出せるかが新車両規則下におけるエンジン開発のキーポイントになる。
そして、今季の4チームの体制は今季大幅に入れ替えられることになった。まず、エースチームのニスモにはインパルから松田次生が移籍。ロニー・クインタレッリとコンビを組むことになった。そして松田が抜けたインパルには、KONDO RACINGから安田裕信が移籍。ジョアオ-パオロ・デ・オリベイラとひさびさにコンビを組むことになった。
安田が抜けたKONDO RACINGには、ミハエル・クルムのパートナーとして昨年までGT300クラスで戦っていた佐々木大樹が加入。一方、2011年〜12年のチャンピオンチームであるMOLAには柳田真孝が復帰し、本山哲とコンビを組む。タイヤはニスモとMOLAがミシュラン、インパルはブリヂストン、KONDOはヨコハマと4チームとも昨年から変わらない。
14日に発表されたドライバーラインナップは、2月23日(日)に横浜の日産グローバル本社ギャラリーで開催されるイベントでファンにもお披露目される予定だ。なお、この場ではニスモのMOTUL AUTECH GT-R、GT300クラスに参戦するB-MAX NDDP GT-Rもお披露目される。