15日、オーストラリアのクイーンズランド・レースウェイで、今季ニュルブルクリンク24時間を制しポルシェ・モービルワン・スーパーカップのランキング首位を走るイギリス人ドライバー、ショーン・エドワーズが事故死した。26歳だった。
ロンドン出身のエドワーズは2003年にフォーミュラ・フォードでレースデビュー。FIA-GT3ヨーロッパ選手権やアメリカン・ル・マン・シリーズで活躍し、今季はポルシェ・モービルワン・スーパーカップで3勝。チャンピオンシップリーダーとなっていた。また、今季はドバイ24時間で連勝したほか、ブラック・ファルコンのメルセデスベンツSLS AMG GT3に乗り込みニュルブルクリンク24時間で優勝。キャリアベストと言える充実した1年を送っていた。
そんなエドワーズは、今回オーストラリアを初めて訪問。クイーンズランド・レースウェイでポルシェの助手席に乗車しサーキットを走行していたが、タイヤバリアに激しくクラッシュ。マシンから火災が発生してしまい、エドワーズは還らぬ人となってしまった。
ショーン・エドワーズは、過去にF1やル・マン24時間に参戦していた経験をもつガイ・エドワーズの息子。ガイ・エドワーズは1976年にニュルブルクリンクで開催されたF1ドイツGPで、クラッシュし炎に包まれたニキ・ラウダをアルトゥーロ・メルツァリオ、ブレット・ランガーらと救出したドライバーのひとり。
ショーン自身も、近日公開のラウダとジェームス・ハントのストーリーを描いた映画『ラッシュ プライドと友情』の中で父ガイ・エドワーズの役柄を務め、映画の重要なシーンを演じていたばかりだった。