レッドブルの2014年型マシンRB10発表に際し、チーフテクニカルオフィサーであるエイドリアン・ニューエイは、今年のF1新規則に対応するのは非常に難しかったと述べた。さらに、注目されるノーズ形状に関する批判も口にしている。
2014年のマシンでは、規則の関係で各チームがそれぞれ奇妙なノーズデザインを採用、ニューエイが手掛けたレッドブルRB10も、細いノーズが突き出したデザインとなっている。
今年の新しいレギュレーションに関して、ニューエイは次のように述べた。
「新しいエンジンの導入は大きなチャレンジだ。パッケージに収めるのが非常に難しい」
「80年代終盤にターボが姿を消して以来、エンジン面で最大の変化であることは間違いない」
「当然のことながら、ルノーが大きな役割を果たしており、ルノーエンジンをできる限りうまく収めるのは我々の仕事だ」
2014年には空力面でも大きな変化が訪れる。ニューエイは、フロントウイングの幅が狭くなったことで、エンドプレートがフロントホイールの前の「ほぼ最悪のポジション」に位置することになったと述べた。
また、ニューエイは、奇妙な形状で批判が集まっている今年のF1ノーズに関し、こういうデザインを強いる新しい規則は「おかしい」とも発言した。
「最終的に、球状部が突き出すようなふたつのノーズの形状に行きついてしまう。醜く不格好なデザインだ。このようなノーズを愛すようなオーナーは少ないだろう」
コンストラクターズ、ドライバーズの両選手権で4連覇を成し遂げたレッドブルは今年F1参戦10年目を迎える。
チームに新パワーユニットを供給するルノーは、今シーズンは信頼性を確保するためにある程度の妥協を強いられ、保守的なアプローチをとったと述べている。