世界的なメディアグループであるニューズ・コーポレーションが、フィアットと関連する投資グループとともに、F1の買収を検討していることを公に認めた。
ニューズ・コーポレーションはフォックス社、ナショナル・ジオグラフィック、ザ・サン、ニューヨークポスト、ウォールストリート・ジャーナル、スピードTVなど多くのケーブルテレビ、映画、雑誌媒体などを持つ世界的なメディアグループで、“メディア王”ルパート・マードックがその頂点に位置する。
ここ数週間、ニューズ・コーポレーションによるF1買収の可能性が推測されてきたが、火曜の夜にイタリアの投資グループであるEXORが声明を発表し、交渉が進行中であることを明らかにした。
今回買収を予定しているEXORとニューズ・コーポレーションは、現在のF1の商業的権利を持つCVCキャピタル・パートナーズとバーニー・エクレストンに交渉する前に、F1への他の投資家からどの程度公開買い付けができるか調査しているという。
EXORは火曜夜に、「ヨーロッパで最大の投資会社のひとつであるEXORと、世界的メディアグループであるニューズ・コーポレーションは、コンペティターと世界のファンのために、長期的な計画を作成するためにコンソーシアムを設立する初期段階であることを認める」と発表した。
「来る数ヶ月の間、EXORとニューズ・コーポレーションはこのスポーツの少数の投資家と接近するが、これが現在のフォーミュラワンの所有者への直接的な接近ではない」
イタリアのEXORは、フェラーリの親会社であるフィアットの最高責任者であるジョン・エルカンが率いており、EXORはまたフェラーリと密接な関係にあるアニエリ家の支配下にある投資グループ。EXORはフィアットの30%の株式を取得しており、サッカー界ではイタリア・セリエAのユベントスの60%の株式を所有している。