BMWは今季末でF1から撤退することを発表したが、ニック・ハイドフェルドは自分には多くの経験があり、チームの役に立つドライバーであるとして、来季もF1に出場したいという強い意欲を示している。

 今年F1で10年目のシーズンを送っている32歳のハイドフェルドは、来季はDTMかスポーツカーに転向するのではとの推測も出ているが、彼自身は、来季もF1にとどまるため今季残りのレースで全力を尽くしていくと述べている。

「もちろんF1で積んできた経験は自分のプラスになっている」とハイドフェルドはドイツの通信社dpaのインタビューで述べている。
「10年を過ごし、多くの知識と技術的なノウハウを得ることができた」
「僕は(キミ・)ライコネン、(フェリペ・)マッサ、(マーク・)ウエーバーといったトップドライバーをチームメイトとし、彼らを負かした経験があるが、今後のレースではいいパフォーマンスを発揮することが重要だ。F1ではひとつひとつのグランプリが求職活動のようなものだ。今のマシンは今季ここまではかなりパフォーマンスが劣っており、そのマシンで力を見せつけるのは難しかった。でも、どのような状況においても、最良の結果を出したいという気持ちは今も強い」

 BMWモータースポーツディレクターのマリオ・タイセンは、ハイドフェルドもチームメイトのロバート・クビカも、来季のシートを獲得できるだけの力を持ったドライバーであると保証している。
「ロバートもニックも、速く、野心的で、経験もある。彼らが行けはどのチームも強化されるだろう。来年も彼らはF1に残るはずだ」

 クビカは来年、ルノーに行くのではないかとウワサされている。

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