TMG社長でありフォーミュラワン・チームズ・アソシエーションの副会長のジョン・ハウエットは、FOTAがバジェットキャップ制に対抗して行った提案をFIAが受け入れれば、F1はより強力かつ魅力的になると語った。

 FOTAは、2010年F1に条件付きでエントリーを申請した。ハウエットは、FOTAとFIAは手段は違うものの同じ目標を目指しており、FOTAは今後も参戦コストの削減に取り組んでいくと述べた。
「F1にかかわる全員が分かっていることだが、ここまでは長く、そして時には厳しい道のりであり、そしてまだそれは終わっていない」とハウエット。
「しかし我々のエントリーに付加された条件が受け入れられれば、F1は勝者となると私は信じている」
「コスト削減は、FOTAにとって基本理念のひとつである。我々はエンジンとトランスミッションのリース費用を50パーセント以上減らしてきた。我々の2010年のレギュレーション案にはさらに大きな削減が盛り込まれている。このレギュレーション案には空力開発の制限、新素材使用の制限、一部の費用がかかる技術活動の禁止――たとえばホイールリム・ヒーティング、これはF1を盛り上げることにはつながらない――といったことも含まれている。全体的に我々はF1にエントリーし、参戦するためのコストを削減する効果的な手段を多数提案した」

 一方ハウエットは、FOTAは、F1に二重構造のレギュレーションが導入されないのであれば、新規チームのエントリーを歓迎すると述べた。
「我々は新規チームの参入を歓迎する。しかし、全員が同じ規則の下で競わなければならないということを、我々は最初から明確にしてきた」とハウエットは言う。
「FOTAが行った2010年のレギュレーションに関する提案にはバジェットキャップは含まれていない。代わりにFOTAは支出をコントロールする理にかなった手段を提案した。これは非常にシンプルで実用的な形で遂行でき、同時に、外部のコストがかかるであろう監査のメカニズムを避けるものである。我々は、2010年のレギュレーションへの提案に関する包括的な書類を提出した。この提案はF1を成功へと導くものであると、我々は確信している」

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