ロス・ブラウンは、メルセデス・グランプリへのミハエル・シューマッハーの加入はないと否定したものの、メルセデス・ベンツ・モータースポーツのバイス・プレジデント、ノルベルト・ハウグは、完全否定の言葉を避けており、思わせぶりな発言でさらにシューマッハー復帰への期待をあおっている。
23日、メルセデス・グランプリとニコ・ロズベルグの契約を発表した際、シューマッハーを起用する可能性をきっぱり否定できるかと問われたハウグは、「F1の世界で何かを断定することなどできるだろうか?」という言葉を返したと、Autoweekが伝えている。
「ロスが状況をはっきりさせたし、ニック(・フライ)も指摘している。私が付け加えることはない。今後も推測は続くだろうが、それを受け入れていかなければならない」
「我々はニコという非常に強力なドライバーを得た。もうひとりのドライバーのことを、私は特に“セカンドドライバー”とは呼ばない。ドライバーたちに対して、我々は同じ基準を求めている。今後の展開を見ていこう」
「先週の月曜の話はとても素晴らしいものであったし、ニコの話も非常に素晴らしい話だ。(続いて)我々は3つ目のいい話をお伝えしたいと思っている。これは我々の利益になることであり、皆さんの利益になることであり、主にF1の利益になることだ。なぜならF1には今、ポジティブなニュースが必要だからだ。だから我々がそういったニュースを生み出すことができればと願っている」
一方、シューマッハーのマネージャーであるウィリー・ウエーバーは、シューマッハーとメルセデスが交渉を行ったことを認めている。
「ミハエルが、アブダビでの最終戦で、(ダイムラーのCEOである)ディーター・ツェッチェとノルベルグ・ハウグと話をしたのを知っている」と彼はガーディアンに対してコメントしている。