バーレーンでのシーズン前最後のF1合同テスト2日目、ルイス・ハミルトンがメルセデスW05で走行を行った。
これまで信頼性の高さも速さも見せてきたメルセデスだが、テスト初日にはニコ・ロズベルグがトラブルに見舞われ、走行を切り上げている。
28日、チームは午前中にレースディスタンスシミュレーションを予定していたが、ハミルトンは最初の走行で冷えたタイヤでスピン、コースオフして赤旗を出す結果となった。しかしチームは作業に大きな影響はなかったと述べている。
その後、ERSシステムのトラブルが発生、午後にはセットアップの作業を行っていたものの、ギヤボックストラブルに見舞われ、セッション終了90分前にメルセデスは走行を切り上げた。
ハミルトンは89周を走り、1分39秒041でこの日の7番手となった。
この日はトラブルにプログラムの進行を阻まれたものの、ここまでメルセデスは概ね順調に冬季テストを過ごしており、レッドブルやフェラーリより好調とみられている。
しかしハミルトンは、メルセデスが圧倒的に優勢だとは考えていない。
「僕らのパッケージは強力だと思うけれど、自分たちがトップの存在になることを保証されているとは考えていない」とハミルトン。
「フェラーリはすごく速いと思う。レッドブルが優れているのも間違いない。彼らのエンジンは僕らのほどよくないかもしれないけど」
「開幕戦で1位と2位のチームの差がコンマ2とか3しかなかったとしても驚かない」
「僕らは戦えるチャンスを手にしているが、自分たちの位置はまだ分からない」
ハミルトンは、まだW05に快適に乗れてはいないが、規則変更の影響である程度仕方がないことであり、マシン自体は優れていると語った。
「自分の好みのバランスをまだ見つけられずにいる」とハミルトンは述べている。
「今年はダウンフォースが大幅に低下しているから、マシンのフィーリングが悪くなるのは当然のことだ」
「他のチームと比べ、全体的に見ればいいと思う」
「このチームの中ではこれが今までのベストパッケージだと感じている。今まで僕がここで走った中で一番よくまとまったマシンだ。それが勝利につながるといいね」