バレンシアテスト2日目、マクラーレンのルイス・ハミルトンが新車MP4-25を初めてドライブした。1日の走行を終えてハミルトンは、今季のマシンは昨年と比べると断然いいと述べたが、一方で慎重な発言も行っている。
セッティング作業、大量の燃料や2010年スペックの細いフロントタイヤという今季の条件によって発生するバランスの違いを理解するための作業を集中的に行い、ハミルトンは108周を走行、フェラーリのフェリペ・マッサ、BMWザウバーの小林可夢偉に次ぐこの日の3番手となる1分12秒256のタイムをマークした。
「2009年のテスト初日の最初のラップと比べると、全く違うフィーリングだった」とハミルトンはBBC SPORTに対してコメントしている。
「ポジティブな感触だったよ。僕はこのマシンの開発の過程をずっと見守ってきた。マシンが進化するのを見てきたし、それに対してインプットもしてきただけに、とても興奮している。このマシンには(去年苦しまされた)問題は全くない」
一方、ハミルトンは、MP4-25にはまだ向上させるべき点があるとも述べている。
「初日に期待していたことはすべてやることができた。自分たちの作業に満足はしているが、もう少しタイムを上げる必要があるし、改善できるエリアはまだある」
「これが戦えるマシンかどうか判断するにはまだ早すぎる。ただ、2009年の初めと比べると雲泥の差だとは感じている」
「信頼性があるということは心強い。2日間走って、ほとんど何もトラブルは出なかった。これは僕らにとっての大きなアドバンテージだ」
「フェラーリはすごく速いみたいだけど、皆がどれぐらいの燃料で走っているのか分からないからね」