F1第10戦ハンガリーGPは、現地時間28日14時(日本時間21時)より決勝レースが行われ、ルイス・ハミルトンがメルセデス移籍後初となる、通算22回目の優勝を飾った。
シーズン折り返しの舞台となるのは、“ミッキーマウスサーキット”と揶揄されるほど曲がりくねったレイアウトが特徴のハンガロリンク。タイヤバースト問題への対策としてピレリはこのレースから2012年のコンストラクションと13年のコンパウンドを組み合わせた新タイヤを導入している。
全セッションともに天候に恵まれたハンガリーGP。決勝レース開始時の気温は33度、路面温度は51度を記録している。迎えたレースでは、異なるピットストップ戦略が交錯するも、2ストップのマシンをかわし自らのペースを守って3ストップを成功させたハミルトンがレースの主導権を握った。
ポールポジションからスタートしたハミルトンは、危なげなくホールショットを決めると、後方を突き放すとまではいかないものの、2秒弱のマージンをキープして1度目のピットストップに入っていく。
タイヤ交換後、ハミルトンが2ストップ戦略のジェンソン・バトンをすぐにかわした一方、スタートで2番手をキープしていたセバスチャン・ベッテルはバトンをパスするのに10周以上を消費。大きくタイムを失ってハミルトンとの差が開いてしまう。
ハミルトンはその後もミスなく周回を重ねると、終始実質のトップをキープし続けて70周を走破。2位以下に7秒以上の差をつけてトップチェッカーを受け、メルセデス移籍後の初勝利を手にした。
レース終盤には、2ストップを成功させたキミ・ライコネンをベッテルが追う熾烈な2位争いが展開。ただ、ライコネンがベッテルの猛攻を凌いで2位でチェッカー。3位に終わったベッテルとのポイント差を僅かながら縮めた。
4位には変則的な3ストップを採用したマーク・ウエーバー、タイトルを争う上ではベッテルの前に出たいところだったフェルナンド・アロンソが5位となった。
予選で3番グリッドを獲得し、決勝でも上位を走行していたロータスのロメイン・グロージャンは、29周目にフェリペ・マッサをオーバーテイクした際にコース外を走行したとしてドライブスルーペナルティを受けるなどミスが目立ち、6位でレースを終えている。