2012年F1第7戦カナダGPは現地時間10日(日)にモントリオールのジル・ビルヌーブ・サーキット(1周/4.361km)で70周の決勝レースが行われ、マクラーレンのルイス・ハミルトンが今季初優勝を飾った。ザウバーの小林可夢偉は9位入賞を果たした。

 フリー走行から僅差の戦いが続いた今年のカナダGP。予選ではレッドブルのセバスチャン・ベッテルが貫禄を見せて今季2度目のポールポジションを獲得したがそれでも接戦の予想は変わらず、0.008秒差でトップ10入りを逃した小林可夢偉も11番グリッドからの上位進出に意欲を見せた。今回のタイヤはスーパーソフトとソフト。ウイリアムズのパストール・マルドナドは決勝を前にギヤボックス交換を行ったため、5グリッド降格による22番手スタートへと変わっている。

 決勝日は快晴。気温27度、路面温度45度のドライコンディションでレースがスタートすると、ポールポジションからクリーンなスタートを決めたベッテルが序盤をリードし、2番手ハミルトンと3番手のアロンソを従えていく。しかし、僅差で迎えた1回目のピットストップで3番手のアロンソが1周前にトップに浮上していたハミルトンと首位から陥落したベッテルをまとめてパス。すると今度はハミルトンがアロンソのタイヤが温まっていないアウトラップですぐに逆転を果たし、ハミルトン、アロンソ、ベッテルという順でレースは後半に入っていった。

 50周目、首位のハミルトンが予定通り2回目のピットストップを行う。しかし、2番手アロンソと3番手ベッテルは一向にピットに入る気配を見せず、1ストップ作戦で逃げ切りを図る展開へ変わる。これでマクラーレンのガレージは一気に緊張感に包まれた。
 しかし、フレッシュタイヤで1周1秒以上のギャップを縮めるハミルトンは、最大15秒近くあったトップとの差を徐々に詰めていき、残り10周を切ったところで3番手ベッテルをパスすると、続けざまにアロンソも難なく交わして再びトップに返り咲いた。70周を通して力強いレースを披露したハミルトンは今シーズン初、通算では18回目となるトップチェッカーを受け、7人目のウイナーに名を連ねた。

 一方、予想に反して1ストップ作戦で粘る作戦に出た2番手アロンソは終盤にタイヤが完全に終わってしまい、堅実な1ストップ作戦で順位を上げていたロータスのロメイン・グロージャン、ラスト2周には同じ1ストッパーのセルジオ・ペレス、そして残り5周で1ストップを諦めたベッテルに立て続けに抜かれてしまうことに。
 結局5位に沈んだアロンソに対し、2位はグロージャン。ザウバーのペレスもマレーシアに続く自身2度目の表彰台を獲得した。ベッテルは4位、6位にはニコ・ロズベルグが入った。

 11番手スタートの可夢偉は前半25周をスーパーソフト、残る後半をソフトタイヤで繋ぐ1ストップ作戦で9位入賞となった。

■F1カナダGP 決勝の順位結果はこちら

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