F1日本GPのレーススチュワードは、決勝で起きたフェリペ・マッサとルイス・ハミルトンの接触をレーシングアクシデントと結論づけた理由について、次のような見解を示してしている。
ハミルトンは、4番手を争っていたマッサとシケイン手前のブレーキングで接触。これによってマッサのマシンのパーツがコース上に落ち、セーフティカー出動の要因をつくった。
スチュワードはこの2台の接触について、ハミルトンの動きをビデオで確認している。しかしスチュワードは、ハミルトンの1周前のラインを比較した結果に加え、マッサもハミルトンの左側からオーバーテイクを試みていたことを挙げ、ペナルティには当たらないと結論づけた。
「レース中、フェリペ(・マッサ)との間で何が起こったのか、はっきりしたことは分からないんだ。高速ではミラーが振動するから、彼が僕に並びかけてくるのが見えなかった」とハミルトンは悪意がなかったことを強調。
しかし、ダメージを負ったマッサは、ハミルトンに非があると考えている。
「ビデオを見れば分かるはずだ。彼はタイヤにてこずっていた。僕が彼にほぼ並びかけたら、理由もなく彼は僕の方に寄ってきてヒットした」
スチュワードはまた、スタート時のセバスチャン・ベッテルの(ジェンソン・バトンに対する)ライン取りについても、ベッテルが後ろの3番グリッドから迫ってきたハミルトンと同じラインを取っていた、つまりハミルトンに対する牽制の結果だったことをペナルティ回避の理由に挙げている。
