元F1ドライバーで、マクラーレンではチームメイト同士でもあったミカ・ハッキネンとデイビッド・クルサードが、メルセデスに移籍したルイス・ハミルトンの今シーズンについて対照的な意見を述べている。

 ミカ・ハッキネンは、2月5日~8日に行われたへレステストの結果からすると、ハミルトンが移籍前のチームであるマクラーレンと戦うのは厳しそうだという見解を示した。

 へレステスト初日、まだトラックがダスティな状態でマクラーレンのジェンソン・バトンが記録したラップタイムは、ライバルたちに警戒感を与えた。一方、メルセデスは、マシントラブルによりテスト前半の2日間は満足に走ることができなかった。

 ハッキネンは、次のバルセロナテストを見ればさらにはっきりしたことが分かるだろうとしたものの、マクラーレンとメルセデスのバトルの行く末に対する判断材料は十分に得たという。

「正直に言ってしまえば、シーズン最初のテストというのはちょっとしたギャンブルなんだ」とハッキネンはBBC Radio 5の放送で語った。
「もちろん、マシンの100パーセントを理解したわけではないから、何かを語るには早いよ」
「でも僕は、マクラーレンのマシンは今年絶好調だと強く感じている。ヘレステストで見た限りでは、メルセデスは僕が予想していたほどの速さを見せていなかった。だから彼らが今年トップで戦えるとは思わない」

 一方、デイビッド・クルサードは、ハミルトンが初めから結果を残すことができるのではないかとの見方を示している。

 クルサードは、the Australian Grand Prix podcastのインタビューに対してこう語っている。
「メルセデスは素晴らしいエンジンを持っているし、才能ある人材も多数抱えている。だからもし彼らが戦闘力のある空力パッケージを手に入れれば、ルイスがいくつかのレースやチャンピオンシップで勝てない理由はないよ」
「メルセデスは成功のない2、3年を送ってきたけれど、彼らはマシン作りの長い歴史を持っているし、それに彼らには他のチームが何をしているのかを見て、正しい方向へと動く時間があったんだ」

 さらに、クルサードは、ハミルトンの今シーズンを楽観的に考える理由として、メルセデスでのチームメイトとなるニコ・ロズベルグとハミルトンのキャリアを比較してこう指摘した。

「ニコは昨シーズンの中国GPで優勝したけれど、ジュニアフォーミュラ時代を振り返ってルイスとニコのパフォーマンスを比べると、ルイスの方が少しだけ光るものを持っているように思える」
「彼らはカート時代からとても似たキャリアを送ってきているけれど、ルイスの方が常に輝いていたんだ」
「ニコが1勝できるのなら、ルイスは1勝どころか何度も勝つことができると思うよ」

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