2日、スペインのカタルニア・サーキットで行われたF1最終合同テスト3日目は、メルセデスのルイス・ハミルトンがトップタイムを記録した。

 久々の好天に恵まれたバルセロナでメルセデスを駆るハミルトンが躍動した。テスト最終日のハミルトンは、午前中にスーパーソフトでショートランに挑み、今季バルセロナのベストタイム(ペレス/マクラーレン:1分21秒848)を1秒以上も上回る1分20秒558を記録。午後もロングランを重ねトータル117周を走破したハミルトンは、新チーム初のプレシーズンテストを最高の形で締めくくった。
「僕らが3回のテストで成し遂げた信頼性、マイレージ、そして段階的な改善はすごく励みになる。自分たちのパフォーマンスに集中していたから、ライバルたちの真のポテンシャルは完全には把握できていないし、僕らの位置を予測するのも難しい。それでも、来週にはファクトリーに戻ってシミュレーターやエンジニアとの最終調整を行い、新チームとともに迎えるメルボルンの初レースに備えたい」とハミルトンは語った。

 そのメルセデスから唯一1秒以内のギャップを守ったのが、フェラーリのフェリペ・マッサ。ただ、その差はコンマ7秒と大きく、またチームはセッション終了間際にホイール脱落のアクシデントに見舞われている。
「フロントのアップライトに問題が起きたため、フェリペはマシンを止めなければならなかった。わずかに早い終了となったが、一日としてはポジティブだった」とフェラーリ。

 3番手にはフォース・インディアのエイドリアン・スーティルがつけた。午前中にこの日のベストタイムを記録したスーティルは、午後のセッションで久々となるレースシミュレーションを実施。「デグラデーションの理解に役立った」というスーティルは、ピットストップなど一連のレース作業で実戦感覚を取り戻している。

 到着予定の新しいパーツが遅れ、幾分遅いスタートとなったパストール・マルドナドは午前中に4番手タイムを記録。午後のセッションはルーキーのバルテッリ・ボッタスがマシンを引き継ぎ、マルドナドとほぼ同程度の周回数でコンマ1秒差につけた。

 ザウバーのエステバン・グティエレスが6番手。レッドブルのマーク・ウエーバーとマクラーレンのセルジオ・ペレスは7、8番手で、トロロッソのジャンーエリック・ベルニュがそれに続いた。

 キミ・ライコネンの病欠で急遽、チームに呼び戻されたロメイン・グロージャンは午後のセッションから参加し46周を走破。タイムこそ下位に沈んだものの、午前の代役を務めたリザーブドライバーのダビデ・バルセッキとともに無事ライコネンの穴を埋めている。

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